「静かに遊技出来るから」という理由で客の少ないホールを選ぶことも多かったが、最近はどれだけ客のマナーが悪かろうがうるさかろうが賑わっているホールで打つことが増えた。
というのも度を越して回らない昨今のパチンコがさらに悲惨な状態にあるから。全国データでも年々辛くなっているとは言われるが、それすら繁盛店込みでの数値だ。
下を見ればキリがない。冗談のように「主力機が1000円で10回しか回らない」みたいな話をされるが、これは冗談でもなんでもなく、そんな店が多数存在しているのが現実である。
「下限の割が決まっているから」とパチスロが相対的に良く見えてしまうほどに。そんなことはせず真面目に営業している店だって多数あるが、いくら頑張ろうと下限が不透明なだけに酷い店の印象の方が上回ってしまう。
若年層のようにパチンコを見切ってパチスロにでも移動すればいいが、パチンコから離れられないユーザーも少なからず居るわけで、回らなくなったと愚痴りながら通うのをやめられないユーザーを目にすることも多い。
数字だけを見て利益のために淡々と調整しがちだが、少しいじった数字が現場にどんな影響をもたらしているかまで考慮出来ているだろうか。今一度考えてみてほしい。
積み重なる「少し」が崩壊を招く。
規制に重なる規制でただでさえ魅力減ってるのに、ここで遊ばせる気もない営業環境も加わったらいつもやってる客がパチンコ屋から次々と離れていく。
現状の各機種の魅力に疑問抱えながら惰性感覚で打ってるような客も多いものだから、そういう客が一度完全に愛想尽きて離れたらなにやっても戻る可能性が低い。
やっててつまんないのに、それを我慢する気持ちを持ちながらやっていたことに気づいて我に返ってしまうんだよ。
それでも打つ依存症から吸い上げるようなぼったくり営業やって店以上に業界そのものの客が離れてしまったらなんとかしようとしても取り返しはつかんよ。
60万円近くかかる機械代、台間サンドや補給設備、データ機器とホルコン、毎日の電気代に加え物価高による従業員の給与アップを考えると、今後状況が甘くなることは無いだろう。メーカーがやってることは現規制の中でいかに波を荒くするか、少ない回転数でも遊んだ気にさせるか、これだけ。
可能性があるとすれば、これらの物価高&稼ぎの低下により次々とプロが離脱してゆき、良い台を打ってもお小遣い稼ぎ程度にしかならない時代が来た時。皆が平等に遊べる遊技になるのかもしれない。