【パチンコ経営企業分析】今年４月よりパチスロ増台の動きが顕著なダイナム、１４４店舗が１０台以上増台している

パチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回は前回のコラムで記したように、各店舗においてパチスロの設置台数を積極的に増加させている「ダイナムグループ」の動向を見ていく。

まずは店舗数と台数の推移。２０２３年各月末時点の店舗数、パチンコ・パチスロ別設置台数は下表の通りとなる。

※各月月末時点のデータ。10月のみ18日時点の集計データとなる

このように、直近のデータと１月末のデータを比較すると、店舗数は変わらないものの台数はパチンコとパチスロで異なる推移となっている。

パチンコは店舗数が増えた７月を除き全て前月比で減少しているが、パチスロにおいては３月以降毎月増加しており、直近データと１月末データを比較すると６５３５台増加していた。

下表は各月におけるパチスロの台数が１０台以上増加した店舗数である。

このように４月以降、積極的にパチスロの増台を推し進めていることが見て取れる。４月といえば「スマスロ北斗の拳」の導入が開始された時期であり、「スマスロ北斗」の導入を契機に積極的な増台策を進めていったと推察される。

１０月までに１４４店舗でパチスロ増台を行った「ダイナムグループ」だが、それでも同グループの中では３３．４％に過ぎない。年末に向けてこの先どれだけ増台する店舗がでてくるのか。引き続き注目しておきたい。