神奈川県遊技場協同組合は13日、横浜市西区みなとみらいの横浜ロイヤルパークホテルにおいて第48回通常総会を開催した。組合員総数332人中、委任状出席を含め322人が出席した。議事に先立ち物故者追悼式、退任役員や永年勤続者、功労者への表彰式を実施した。
伊坂重憲理事長は冒頭の挨拶のなかで、遊技人口の減少、特に若者の著しいパチンコ離れを憂慮して、「業界が反省すべき点はヘビーユーザーを中心にしてライトユーザーへの配慮がなかったこと」と指摘。遊技客を増やす施策や広報を積極的に行っていくと説明し、「若年層や女性客、また初めてパチンコをプレイするお客様が気楽に来店し安心して遊技できる健全な遊技環境を醸成することが私たちに求められている」と訴えた。そのためには児童らの車内放置事故やのめり込みなど「社会問題に発展する事象については細心の注意を払いながら適切に対処していくことが、業界の社会的責任を果たす上で極めて重要」と述べ、従業員への再認識と教育の徹底を呼び掛けた。
来賓による祝辞では、県警本部生活安全部の宮下則保部長、同暴力団対策課の小瀧幸一課長と、神奈川相互交易の畔柳五郎代表取締役が登壇。宮下部長は県内の治安情勢、小瀧課長は暴力団情勢などを説明し、防犯強化に対する協力を求めた。
議事は、2013年度事業・決算報告、2014年度事業計画案・予算案など全9議案が上程され、すべて執行部の原案通りに可決、承認された。本年度の事業計画では新たに、遊技産業活性化プロジェクト、被災地復興に向けた支援活動の推進などを掲げた。
総会終了後の祝賀会へは、県警本部や業界関係各団体、国会議員、県議会議員ら多数が出席。黒岩祐治神奈川県知事は祝辞において、「組合は県の社会福祉のために大変な貢献をされありがたい」と述べ、感謝の意を表した。
[6月25日・日刊遊技情報]