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【パチンコ経営企業分析】2023年はパチスロに注力している様子が顕著にみられた「ダイナムグループ」、パチスロ通常貸玉の伸び率が最も高かった ~経営グループ別店舗数・台数推移

今回から各経営グループにおける店舗数・台数の推移をみていく。

まずは経営店舗数が最も多い「ダイナムグループ」。

「ダイナムグループ」は現在436店舗運営している。2023年末と2022年末の店舗数・台数を比較したのが下表となる。

ダイナムグループ店舗数推移
23/12 22/12 差分 増加 減少
店舗数 436 434 +2 7 5

※増加は「新店」・「長期休業明けリニューアルオープン」・「事業継承による取得した店舗」を含む
※減少は「閉店」だけでなく、「休業中」・「改装中」に変更した店舗を含む

ダイナムグループ台数推移
23/12 22/12 差分 比率
P通常貸玉 40,286 39,055 +1,231 103.2%
P低貸玉 101,956 88,733 +13,223 114.9%
S通常貸玉 30,859 26,761 +4,098 115.3%
S低貸玉 40,317 35,738 +4,579 112.8%
全体 213,418 190,287 +23,131 112.2%

※設置台数は公開されている貸玉別の台数の合計値

2023年1年間で、「新店」「長期休業明けリニューアルオープン」「事業継承による取得した店舗」が7軒、「閉店」「休業中」「改装中に変更した店舗」が5軒となり、結果的に店舗数・設置台数ともに増加していた。

また同グループは低貸玉の比率が高いことが特徴として挙げられるが、区分別台数推移をみていくとパチスロの通常貸玉の伸び率が最も高かった。

続いて新台(※)の導入状況を見ていく。

低貸玉の比率が多いので、それほど新台を積極的に導入するスタイルではないが、直近2年間の導入台数は下表の通り。

ダイナムグループ新台導入推移
2023年 2022年 差分
パチンコ 39,206 44,224 ▲5,018
パチスロ 20,596 15,326 +5,270
全体 59,802 59,550 +252

※新台は導入日から4週以内に導入したもののみとする

このように総導入台数は2022年とほぼ同水準だったものの、パチンコとパチスロでは新台導入の傾向が2022年とは全く異なっていた。

なお、低貸玉の比率が高いために、資産価値はパチンコ・パチスロともに平均値を下回っている(※下表参照)。

ダイナムグループ資産価値
パチンコ パチスロ
ダイナムグループ 164,291 246,154
平均 191,375 283,983
差分 ▲27,083 ▲37,828

下表はダイナムグループの運営店舗におけるパチスロ資産価値上位店舗。

資産価値上位店舗
店舗名 資産価値額 順位
ダイナム丸岡店 687,931 3位
ダイナム小松店 687,810 4位
ダイナム武生店 656,413 9位
ダイナム大村店 615,124 17位
ダイナム中田店 600,259 23位
ダイナム常陸大宮店 582,653 39位
ダイナム佐賀唐津店 567,456 47位

2023年12月末時点の店舗別集計においてTOP50に7店舗がランクインしている。

2023年はパチスロに注力している様子が顕著にみられた「ダイナムグループ」。さて、2024年も同じような傾向が続いていくのだろうか。


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