今回は関東地方を中心にパチンコホール「PIA」をチェーン展開している「マタハリーグループ」の店舗数・台数推移をみていく。
「マタハリーグループ」は現在25店舗運営しているが、2023年末と2022年末における店舗数・台数比較をすると下表の通りとなる。
マタハリーグループ店舗数推移 | |||||
23/12 | 22/12 | 差分 | 増加 | 減少 | |
店舗数 | 25 | 25 | ±0 | 2 | 2 |
※増加は「新店」・「長期休業明けリニューアルオープン」・「事業継承による取得した店舗」を含む
※減少は「閉店」だけでなく、「休業中」・「改装中」に変更した店舗を含む
マタハリーグループ店舗数推移 | |||||
2023年 | 2022年 | 差分 | 比率 | ||
P通常貸玉 | 6,264 | 6,280 | ▲16 | 99.7% | |
P低貸玉 | 3,398 | 3,364 | +34 | 101.0% | |
S通常貸玉 | 5,907 | 5,078 | +829 | 116.3% | |
S低貸玉 | 546 | 571 | ▲25 | 95.6% | |
全体 | 16,115 | 15,293 | +822 | 105.4% |
※設置台数は公開されている貸玉別の台数の合計値
2022年12月と比較すると店舗数は変化してないものの設置台数は微増となった。
店舗数における「増加」「減少」の内訳に関しては、M&Aで取得した『SUN・HAPPY』を一時休業したのち『PIA金沢八景店』としてグランドオープンしたことで複数該当したためである。
また、設置台数を見ていくとパチンコ通常貸玉が減少しパチスロ通常貸玉が増加しているように全国的な傾向に沿った運営を行ったといえよう。
続いて新台(※)の導入状況を見ていく。
2022年と比較すると新台の総導入台数は減少していた。また、パチンコ・パチスロ別に見ていくと、パチスロは増加した一方で、パチンコは前年比86.3%となっており、パチンコにおける新台の導入頻度が大きく減少していた。
マタハリーグループ新台導入推移 | |||
2023年 | 2022年 | 差分 | |
パチンコ | 6,880 | 7,968 | ▲1,088 |
パチスロ | 4,371 | 4,017 | +354 |
全体 | 11,251 | 11,985 | ▲734 |
※新台は導入日から4週以内に導入したもののみとする
これに伴い、直近(2023年7月~2023年12月の6カ月間の評価)および前年(2022年7月~2022年12月の6カ月間の評価)の新台導入評価を比較していくと、「S」ランク店舗数はパチンコ・パチスロともに減少していた。また、「A」ランクを含めた店舗数を見ていくと、パチスロは同数だったもののパチンコは減少しており、ここでもパチンコへの注力度合いが2022年よりも減少している様子がうかがえた。
マタハリーグループ新台導入評価 | ||||
パチンコ | パチスロ | |||
S | A | S | A | |
2023年 | 6 | 5 | 7 | 5 |
2022年 | 10 | 3 | 10 | 2 |
最後に、資産価値額について。
パチンコ・パチスロともに平均値よりも10万円以上高かったのが特徴的であり、機種構成に対する高い意識が感じられる結果となった。
マタハリーグループ資産価値 | パチンコ | パチスロ |
マタハリーグループ | 339,042 | 396,446 |
平均 | 191,375 | 283,983 |
差分 | +147,667 | +112,464 |
以上のことから、「マタハリーグループ」は全般的にはパチスロに対する比重を強くしたような印象を受けたものの、パチンコを軽視している印象は受けなかった。パチンコに関しては新台に頼るよりもメイン機種を重視していく方向を強化したものと思われる。
資産価値が高いのは、実質賭博で養分からお金を巻きあげられるから。検定落ちしたら一気に価値が下がる。射幸心と換金という商売の禁じ手を認めてるから成り立つだけ。