サミー製の「パチスロ蒼天の拳2」(型式名「蒼天の拳2ZZ」)において、遊技中の液晶画面に「画面準備中」との表示が出てそのままになってしまうという不具合についてメーカーによる対応がこのほど明らかになった。ホール関係者への取材からわかった。全日遊連ではすでに参加ホールに対し文書を発し、メーカーによる対応の詳細について通達している。
この不具合は、スピーカーの音量を最大に設定したまま遊技を継続することによりスピーカーの内部が破損し発生する。原因がスピーカーにあることが判明した時点でメーカーでは全日遊連を通じてホールに対し、音量を下げて営業することを依頼していた。
メーカーでは対策基板を開発。対策基板を取り付けた「対応機」を保通協に持ち込み型式試験に合格させ、対策基板を取り付けることによって対策機(型式名「T蒼天の拳2ZZ」)と“入れ替える”。対策基板の取り付け、および型式名シールの添付作業はサミー社員、あるいは同社の指定する遊技機設置業者、または販社の遊技機取扱主任者が実施する。対策部品を付加することにより型式名が変わって新台と同様の取り扱いとなるため、変更承認の申請が必要となる。
変更承認申請費については、メーカーが全額負担する。また故障発生から修理交換までの稼働停止期間については、メーカーが稼働停止1日あたり4000円の営業補償を実施する。この日額4000円という金額は、DK‐SISにおけるパチスロ全機種の平均粗利額より算出されている。
セガサミーホールディングスの2015年3月期第1四半期決算資料によれば、「パチスロ蒼天の拳2」の販売台数は7万4622台にのぼる。
[8月27日・日刊遊技情報]