パチンコもスロットもそうですが、現代社会ではどこでもデジタル化が進んでいます。
先日、とあるパチンコ店がオープンしました。一種のリニューアルオープンみたいな位置づけでしたが、景品カウンターでの扱いが変わりました。しいて申し上げれば、カウンターに従業員が常時配置していない「無人カウンター」となりました。私がその交換に慣れていないこともあって、少しもたもたしていると近くにいた従業員さんが対応してくれました。
私は、これもデジタル的な考え方なのかと感じました。人件費削減の考えから、景品カウンターの人員を基本自動化したものでした。最近こういったホールは増えてきましたが、本当にこれで良いのでしょうか?
パチンコについてもここ最近はデジパチが当たり前になり、羽根モノ、一発台、権利モノなどはほとんど発表されていません。液晶を対象にしたパチンコばかりで、これでは飽きてしまいませんか? それを理解しているパチンコ店では、液晶ではないドラム式パチンコ機を設置しているところもあります。ドラム機もデジパチの範疇ですが、見た目はアナログな機械です。
時代の流れで仕方がないことなのかもしれませんが、全てがデジタル化を中心に動いていくことには疑問もあるかと思います。デジタル化によるメリットはもちろん多いですが、デメリットも存在します。例えば、デジタルは正確性が高くデータの保存や複製が容易になるメリットがありますが、感覚で感知しづらくて細かいニュアンスが伝わりづらいというデメリットがあります。一方のアナログは、その逆と考えて良いでしょう。端的にまとめるとデジタルは離散的、アナログは連続的といえます。
パチンコ・スロットやその周辺を含めて、様々なデジタル化が進んでいます。しかし、パチンコ・スロットの全てがデジタル化されることを全ての方々が望んでいるとは思いません。私もその考えですが、ましてや接客接遇がAIなどのデジタル化になることに疑問を持っています。自身がパチンコ・スロットを打っていて、それが大連チャンした時に従業員さんの代わりにAIなどのロボットが共感してくれたら、その時は喜ぶかもしれませんが、全てのユーザーがそれで満足するとは思えないのです。
結局のところ、パチンコ・スロットのアナログ的な考えや行動などは一部残ると考えます。箱積みによる出玉演出も、大当りや連チャンに共感してくれる従業員の接客接遇も、このご時世だからこそ残さなければならないものなのです。
(文:ヨッツマングローブ)
進歩についていけないダメ人間の典型的な例
べつに元々少ない出玉でカウンター交換するのは気が引けてたし、手渡されるものが機械から出てくるようになっただけでとくに不満はないな。カウンターの人間が必要と感じてるのは慣れてない間だけだと思う。