パチンコ業界における大手チェーンといえば、誰もが「マルハン」と「ダイナム」の名をまずは思い浮かべるはず。ナショナルチェーンとして業界を牽引し続けてきた。
経営ホール数という観点からは「ダイナム」グループが最も多く、営業中のホールは計429軒にも上っている。そして「マルハン」グループの310店舗と続く。
そんな両巨頭からは少し離されているものの、「アンダーツリー(キコーナ)」グループが134店舗で業界3位となり、100店舗超えはこの3社だけだ。
ちなみに3社の合計ホール数は873店舗。9月2日時点で全国には6430軒のパチンコホールが営業中となっているため、全体の約14%を大手3社で占める計算である。
(中小ホールの苦境が続く中で)寡占化が進むパチンコ業界において、この数値が更に大きくなるのかどうか。注目している業界関係者も少なくないことだろう。
故に大手の「出店状況」や「閉店状況」は気になるところ。下記表では2020年以降における大手3グループの閉鎖ホール件数についてまとめてみた。
■パチンコ大手チェーン3社における閉鎖ホール件数一覧
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
ダイナム | 6店舗 | 8店舗 | 7店舗 | 5店舗 | 8店舗 |
マルハン | 6店舗 | 2店舗 | 6店舗 | 4店舗 | 4店舗 |
キコーナ | 6店舗 | 8店舗 | 18店舗 | 5店舗 | 8店舗 |
3グループ計 | 18店舗 | 18店舗 | 31店舗 | 14店舗 | 20店舗 |
2020年から2023年までの4年間で、大手3グループでは計81店舗の閉鎖が確認されている。母数が大きいため多くの閉店が出ているようにも見えるが、業界全体では約2500店舗が市場からその姿を消していた時期であり、閉鎖率では思っていたほどではなかったというのが率直な感想か。
それよりも興味深かったのは「ダイナム」と「キコーナ」の閉店数がかなりリンクしていること。新規則機イヤーとなった2022年こそ「キコーナ」の大量閉鎖が目に付くものの、それ以外はぴったり同じ数値になっている。
今年も(新紙幣対応を睨んだ上半期を中心に)大手3グループでも比較的閉店ホールは出ているが、「ダイナム」「キコーナ」ともに今のところ閉店数は8軒で並んでいる。経営ホール数の違いを考慮すると閉鎖率は「キコーナ」の方がもちろん高いのだが、下半期を終えた時にどうなっているか。
いずれにしても、これにてコロナ禍以降における「マルハン」「ダイナム」「キコーナ」の閉店ホール数は合計100軒を超えた。寡占化が進むパチンコ業界において大手チェーンの動向は引き続き気にかけておきたい。
大手はなくなってほしい、まず勝てない
ダイナムはリゼロ回らないし客に遊ばせる気無さすぎなんだよな
それだけ客からむしり取りたいんだろ