パチンコホール企業大手のダイナム(本社・東京都荒川区)は12日、東京都千代田区のパームス秋葉原店において、同社のPB遊技機「ごらく」シリーズの新機種発表イベントを開催。「ごらく」シリーズ30機種目にして初のスマパチ「eA夏色日記GO」(豊丸産業製)の新機種プレゼンテーションのほか、担当役員がPB機開発の目的・業界課題への取り組みについて説明した。
イベントでは、保坂明代表取締役社長、佐藤公治常務取締役、早川大悟商品部長が登壇。保坂代表取締役社長は、「このたび発表する機械は、PB機として初のスマート遊技機。PB機開発の目的という部分では、高騰し続ける遊技台価格の対策であったり、お客様のニーズを叶えるスペックというところで、PB機開発における大きな転換期になる機械だと認識している」と挨拶した。
続いて、佐藤常務取締役が「PB機開発の目的と業界課題への取り組み」について説明。その中で、新筐体「ZGO」について「カジノマシンのようにソフト交換感覚で新しいゲームを提供できる全面液晶設計を採用し、画面サイズは業界最大クラスの25.2インチに及ぶ。これにより、セル盤面の要素も映像で再現でき、斬新なゲーム表現が可能となっている。さらに、この構造により『遊技台価格の高騰抑制』『入替作業負荷軽減』『環境への配慮』の3つの業界課題に対応していく」とした。
新機種プレゼンテーションを行った早坂商品部長は本機のコンセプトや特徴を説明。プレゼンテーション中には、ごらくガールズが実際の入替作業(基板交換)を実演し、その作業の簡単さをアピールした。
注目は遊技台価格を下げるための工夫の1つとして搭載した「広告機能」。遊技中、デモ表示中の特定の時間に広告が流れる。早坂商品部長は「こちらもホール企業が開発するPBだからこそ可能となった機能で、広告主様も長くターゲットとなる客層に自社商品を訴求できるメリットがあると思う」と述べた。
なお、本機は2024年12月16日より全国のダイナムグループ店舗へ2000台が順次導入される。