ダイナムの最新ＰＢ機における広告表示機能はパチンコ業界に新たな収益モデルをもたらす可能性がある【寄稿コラム】

ダイナムが発表したＰＢ機が興味深い。特徴の一つに広告表示機能がある。遊技中やデモ表示中の特定の時間に広告が流れる仕組みは、遊技機価格を抑える工夫の一つとして導入されたものだ。液晶の中央部を避けて広告が出るのは動画配信サービスでも行われる広告手法であり、集中して画面を見ているパチンコ遊技機の広告効果はＴＶＣＭなどよりも高いと予想される。

この革新的なアプローチはパチンコ業界に新たな収益モデルをもたらす可能性がある。広告効果の予測と広告料を受け取るシステムが確立されれば、ホールにとって遊技料金だけでない収入が期待できるからだ。今までは出玉で粗利を稼がなければいけなかったが、遊技者に広告を見てもらって利益を稼ぐビジネスモデルが出来てくれば出玉での利益を減らすことができるかもしれない。

【関連記事】ダイナムＰＢ機史上初のスマパチ「ｅＡ夏色日記ＧＯ」を発表、「遊技台価格の高騰抑制」「入替作業負荷軽減」などの業界課題に対応した新筐体「ＺＧＯ」を採用

換言すれば稼働が上がれば広告収入も上がるので、出しても利益が出るようになるかも。それこそＴＶＣＭを集めたような遊技機が出てきて稼働時の広告収入のみで利益が取れれば業界のビジネスモデルも激変することだろう。

ダイナムのＰＢ機がもたらす変化を単なるトレンドで終わらせず、これから業界全体でうまくビジネスが展開できるように考えて欲しい。