今年はパチンコ復活の年にすると挨拶する壇上のメーカー役員の話のあと、実際パチンコの見込みはどうなのかと販社社長に訊くと「よくなるとしても今年は無理、来年以降でしょ」と軽くいなされたのだった。
台数ベースでパチンコがスロットを下回るのは変わらず稼ぐ利益はさらにスロット中心になるでしょうね、と。老舗の販社ほどパチンコが販売主体なので厳しいのではないかと問うと、販社はどこも厳しいが特に厳しいのはむしろスロット主体の販社、と言った。
「なぜならスロットメーカーが直販に切り替えているから。どんどん販社が切られてその切り方は大手メーカーほどえげつない。パチンコの販社はまだパチンコメーカーの作るスロット販売があるので息もつける。スロットの販社はいきなり切られて途方にくれている」と。
「お金がなくて機械が買えなかったホールほどかえって業績が良かったかも」とあるホール社長が皮肉る。買えば買うほど会社の利益を蝕む遊技機市場の現状。
いつか出るかもしれないヒット機を逃さないために買わざるを得ないホール心理を前提にした機歴販売。そのチキンレースもこれだけ不発が続くとさすがに無理かも。メーカーが多過ぎるので今後集約も進むはず、と。
※本コラムは「日刊遊技情報」より抜粋
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