セガサミーホールディングスは10月31日、2015年3月期第2四半期決算短信[日本基準](連結)を発表した。同日あわせて、同四半期決算の補足資料、同四半期の連結業績予想との差異、通期業績予想の下方修正とグループ構造改革に向けた取り組み状況を公表した。
パチスロの保通協型式試験方法の変更を受け、パチスロ年間販売台数の計画は、5月9日に発表した期初の37万4800台から22万2998台へと、15万1802台の下方修正となった。収益性向上に向けた構造改革として傘下グループを、①サミーを中心とする遊技機事業、②セガのネットワークゲーム事業を中核とするエンタテインメントコンテンツ事業、③ホテルやゴルフ、施設事業を展開するリゾート事業の3事業グループに再編。2016年3月期以降、不採算事業を中心に人件費を含む固定費をグループ全体で60億円削減する方針とした。
第2四半期の連結経営成績(累計)は、売上高1542億4500万円(対前年同四半期増減率マイナス4.9%)、営業利益34億5200万円(同マイナス72.2%)、経常利益33億4200万円(同マイナス76.6%)、四半期純損失20億7900万円(前年同四半期は四半期純利益113億4800万円)。四半期純利益が純損失に転じたのは、子会社フェニックスリゾート運営のフェニックス・シーガイア・リゾート一部施設の解体費用引当金繰入額27億7800万円を特別損失に計上したため。同四半期の主な遊技機の販売台数は、タイヨーエレック「パチスロバーチャファイター」7891台、サミー「デジハネCR北斗の拳5慈母」1万3981台、タイヨーエレック「CRブラックラグーン2」1万398台、サミー「デジハネCR蒼天の拳」4824台。
修正後の2015年3月期通期連結業績予想は、売上高3700億円(5月9日発表の前回予想値との増減額マイナス800億円、増減率マイナス17.8%)、営業利益180億円(同マイナス170億円、マイナス48.6%)、経常利益170億円(同マイナス180億円、マイナス51.4%)、当期純利益40億円(同マイナス170億円、マイナス81.0%)。サミーのパチスロ販売計画が、期初の6タイトル31万9800台から修正後には3タイトル16万3468台へ半減している。
[2014年11月5日・日刊遊技情報]