ゲンダイエージェンシーは4月17日、2015年3月期決算短信[日本基準](連結)および決算説明資料を発表した。パチンコホールの新規出店件数の減少に歯止めがかからないことから主力のホール広告事業はふるわなかったものの、前期に子会社化した通販業界を主要顧客とするユーアンドユー(UU)の寄与により前期からの減収はまぬがれた。ただし利益面では減益となった。
2015年3月期の連結経営成績(累計)は、売上高172億8400万円(対前期増減率プラス2.0%)、営業利益13億円(同マイナス20.3%)、経常利益13億4500万円(同マイナス18.5%)、当期純利益は8億500万円(同マイナス21.9%)。前期に引きつづき、パチンコホールの広告宣伝規制にともなう需要の減少に加えて、パチンコホール企業が収益性悪化を懸念して広告費を減少させた。広告事業の主力であった折込広告の売上高における構成比は前期の63.2%から59.0%に低下した。
次期見通しとしても、パチンコホール業界の業績好転は見込めないことから、パチンコホール広告のインターネットメディアや屋外広告の拡販による収益構造の転換を図るとともに、UUの通販広告をはじめとした異業種への広告営業展開を図るとしている。また収益性改善のため一層のコストダウンをすすめるとしている。
あわせて発表された次期2016年3月期通期の業績見通しは、売上高167億円(対前期増減率マイナス3.4%)、営業利益12億2000万円(同マイナス6.2%)、経常利益12億2000万円(同マイナス9.3%)、当期純利益8100万円(プラス0.6%)。
[2015年5月7日・日刊遊技情報]