平和は13日、2015年3月期決算短信[日本基準](連結)を発表した。遊技機事業では、パチスロの販売台数が前期比2万8000台減となる9万2000台にとどまった一方で、パチンコの販売台数は前期比5万4000台増の25万2000台に増加。パチンコの販売台数増が業績に大きく寄与した。
2015年3月期の連結経営成績は、売上高1986億500万円(対前期増減率プラス9.4%)、営業利益428億7000万円(同プラス16.2%)、経常利益420億5900万円(同プラス18.8%)、当期純利益262億3500万円(同プラス28.9%)。
遊技機事業単体では、売上高1213億8000万円(前期比プラス14.7%)、営業利益343億2100万円(同プラス14.0%)。
販売台数は、パチンコ25万2103台(前期差異プラス5万4957台)、パチスロ9万2763台(同マイナス2万8039台)、合計34万4866台(同プラス2万6918台)。
パチンコの主要なタイトル別販売台数は、前期からの継続販売となる「CRルパン三世 消されたルパン」4万3468台、「CRルパン三世 主役は銭形」3万1547台、「スーパーストリートファイターⅣ CR EDITION」3万5222台、「CR燃える闘魂アントニオ猪木 格闘技世界一決定戦」3万4604台。「消されたルパン」、「主役は銭形」を合わせた「CRルパン三世」シリーズの累計販売台数は2015年3月末現在で15万9765台となっている。
パチスロのタイトル別販売台数は、「パチスロ黄門ちゃま 喝」2万9999台、「戦国乙女 剣戟に舞う白き剣聖 西国参戦編」2万372台、「麻雀物語3 役満乱舞の究極大戦」1万3807台。
ゴルフ事業でも対前期比で増収増益となった。新たに1ゴルフ場を取得、3ゴルフ場をスポンサーとして再生支援、3ゴルフ場を売却または運営終了とした。新規に取得したゴルフ場が業績に寄与した。
2016年3月期通期の連結業績予想は、売上高2151億円(対前期増減率プラス8.3%)、営業利益380億円(同マイナス11.4%)、経常利益368億円(同マイナス12.5%)、当期純利益224億円(同マイナス14.6%)。販売台数の増加を見込み増収としたが、遊技機事業における売上原価の増加を見込み減益とした。
2016年3月期の販売計画では、パチンコ26万台(対前期差異プラス7000台)、発売機種数8(同マイナス2)、パチスロ10万台(同プラス7000台)、発売機種数5(同マイナス1)を予定する。
また、同日開催の取締役会で、平和を完全親会社、PGMホールディングス(PGMHD)を完全子会社とする株式交換契約(簡易株式交換)を決議。6月23日予定のPGMHD定時株主総会での承認を得て実行される。マーケットシェア、事業規模、収益性の向上とコスト削減が目的。株式交換は、PGMHD株1株に対し平和株0.54の割当比率で行う。
[2015年5月21日・日刊遊技情報]