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日電協、「新基準に該当しない遊技機」の組合員による下取り価格調査の取り止めを決定

日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)は7日、「新基準に該当しない遊技機」の下取り価格に関する調査の取り止めを決定したと、全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)に連絡した。関係者への取材からわかった。

全日遊連と日電協は「新基準に該当しない遊技機」の取り扱いについて継続的に協議を行っていた。まず、全日遊連は6月23日付で「新基準に該当しない遊技機」について時期を定めてホール内での設置比率を減少させる方針を表明。日電協に対して、「新基準に該当しない遊技機」の基準を厳密に定義することと、さらに日電協加盟メーカーが「新基準に該当しない遊技機」を、認定機も含めて新台販売の際に最低価格を定めて下取りすることを求めていた。

日電協は全日遊連からの要望を受け、8月26日に役員会議および組合員会議を開いて審議を行い、同日付で全日遊連に対し「新基準に該当しない遊技機」を、旧試験機で、かつサブ管理AT、MY(出玉情報)2万枚以上の機種と特定すると通知。さらに本年12月1日から2017年11月30日までの期間に全日遊連が求めていた下取りを実施すると回答した。そのうえで下取りの「最低価格」を組合員に問い合わせていた。

だが日電協は同月28日付で組合員に対し、下取りの最低価格の回答要請を「諸般の事情により」取り消すと連絡。日電協はさらに全日遊連に対して9月7日付の文書を発し、8月26日に決定した「新基準に該当しない遊技機」に該当する機種の機種名と設置状況の一覧を添えて、下取り価格に関する調査の取り止めを通知した。その理由としてある日電協組合員メーカーの関係者は、「最低価格を事前に設定し組合に通知することは独禁法に抵触する恐れがある」と明かした。

日電協が全日遊連に提出した「設置状況」によれば「出玉情報2万枚以上」とされたAT機およびART機は、日電協組合員15社53型式48万1787台、日工組組合員8社16型式12万399台、その他2社5型式13万5382台の計74型式73万7568台。

そのうち8月18日を調査日として、設置台数500台以上、かつ日電協加盟社および回胴式製造業者連絡会賛同会員の製造機種17社58機種から検定日(東京都)の新しい機種を列挙すると、「パチスロゴッドイーターCC」、「戦国コレクション2KS」、「真モグモグ風林火山2NB」、「アラジンAⅡ ZS」、「ミリオンゴッド‐神々の凱旋‐BD」などとなる。

[2015年9月10日・日刊遊技情報]

日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)

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