全国遊技ビジネス振興会(全遊振)は19日、東京都台東区上野の上野パークサイドホテルにおいて、第3期第9回例会を開いた。3部に分けて、セミナー形式で実施した。
第1部では、三井慶満会長が最近の業界情勢をもとに講演。第2部では、アールプロモーションの石橋龍馬代表取締役が、パチンコホールの販促プロモーションにおける最新ノウハウを紹介した。第3部では、遊べるパチンコの普及に向けて、A‐gonの「CRA‐gon昭和物語」と愛喜の「CRAコスモアタック7」のプレゼンテーションが各メーカー担当者により行われ、トータル・ノウ・コネクションズの高橋正人代表取締役が、両機種の活用方法についての自論を展開した。
三井会長は、厳しい時代を迎えるなか、ホールとして何をしておかなければならないかを中心に講演。「いま私たちの業界で起きていることに、騒いでもいけない、かといって安心してもいけない。この微妙なところにいる。問題は2つ。ひとつは高射幸性遊技機の撤去であり、もうひとつは他穴入賞の問題だ。現段階では不透明過ぎて、誰も答えは知らない。これからホール企業の予算がまったく変わる。不透明な時代にやっておかなければならないことは何か。ひとつは、財務体質の強化。これは店舗の努力だけで何とかなるものではなく、会社が金融機関と強い信頼関係を構築しなければならない。2つめは、顧客との良好な関係の構築。遊技機の扱いだけでなく、接客やクリンネスの品質を上げる必要がある。また店舗として何か、尖った特性や顧客に印象の残ることをしなければならない。撤去リストが挙がってくることは確定した。来年は劇的な年になる。状況の変化に合わせて準備をしておかなければならない」と話した。
[2015年11月25日・日刊遊技情報]