セガサミーホールディングスは5日、2016年3月期第2四半期決算短信[日本基準](連結)を発表した。前年同四半期の四半期純利益はマイナス27億6500万円の赤字決算であったが、今期には64億9800万円の黒字決算となった。遊技機事業で前期以前に販売した遊技機の部材リユースをすすめるなどの原価改善への取組みや、エンタテインメントコンテンツ事業の研究開発費の減少などが奏功した。営業利益、経常利益、四半期純利益については、昨年12月4日に大幅な下方修正を実施した通期連結業績予想の額をすでに超過したが、第4四半期における遊技機の受注動向や、デジタルゲームの稼働状況を見極める必要があるとして、業績予想の再度の変更は行われなかった。
連結経営成績(累計)は、売上高2450億200万円(対前年同四半期増減率マイナス8.5%)、営業利益121億100万円(同プラス11.7%)、経常利益126億4500万円(同プラス17.2%)、四半期純利益64億9800万円(前年同四半期は27億6500万円の四半期純損失)。
遊技機事業のセグメント別業績は、売上高909億7300万円(対前年同期比マイナス16.9%)、営業利益154億7500万円(同プラス0.9%)。
主な遊技機の販売実績は、パチスロでサミー製「パチスロ鬼武者3 時空天翔」2万5966台、タイヨーエレック製「パチスロ龍が如く OF THE END」4759台など、累計6タイトル12万1645台(前年同四半期累計実績は5タイトル9万6111台)。パチンコでサミー製「ぱちんこCR北斗の拳6 天翔百裂」2万594台、サミー製「ぱちんこCRキャプテンハーロック」8573台など、累計7タイトル11万5396台(前年同四半期累計実績は8タイトル22万4519台)。前年同四半期比では、パチスロの販売台数が増加し、パチンコの販売台数は前年に大型タイトルを販売した反動で減少した。
経営施策としては、遊技機事業における希望退職者の募集を2015年9月30日に公表。事業再編の一環として、2015年12月に子会社であるインデックスの株式を澤田ホールディングスに譲渡した。また2016年1月に、ダイニングバー事業を継承した子会社ビーリンクの株式をマタハリーに譲渡する契約を締結している。
リゾート事業では、国内初のライセンス施設「オービィ大阪」を2016年1月にオープン。2017年上期に開業予定の統合型リゾート「パラダイスシティ」を韓国仁川広域市に建設している。また2016年2月に、中国における初のライセンス施設として「上海ジョイポリス」をグランドオープンする予定である。
[2016年2月10日・日刊遊技情報]