日本遊技産業経営者同友会(同友会)は20日、東京都台東区東上野のオーラムにおいて、11月度の定時理事会を開催。終了後に同友会事務局で記者会見を行った。報告によれば、理事会においてECO遊技機および消費増税への対応に関して、進捗状況やホール5団体との協議の結果を説明した。
ECO遊技機については、10月28日に行われた日本遊技機工業組合(日工組)との質疑応答形式による説明会の内容について報告を行った。価格面についてなど、再度ホール5団体で質問をまとめたうえで日工組に説明を求めていく方針。ECO遊技機について松田高志代表理事は、「今の段階では何も判断できない。ニュートラルな状態だ」との見解を示した。
理事会では2013年度の被災地復興支援ボランティア活動の総括も行われ、本年6月4日から10月24日まで計5回にわたって実施した同友会のボランティア活動は、宮城県南三陸町に集中して投下されており、計201人を派遣。2011年からの3年間で延べ762人を派遣した。会見に出席したCSR推進委員長の趙顕洙氏は、「ボランティアを今後も継続するか、委員会で検討している。まずは被災地が何を望んでいるのかを把握することが先決だ」と説明。「今後は被災地のニーズに合った支援を行っていく」と述べた。
各委員会からの報告では店舗強化委員会が、来期の計画として女性社員交流会の実施を検討。女性社員が働きやすい職場づくりを目指し、悩みなど意見交換できる場を提供していきたいとした。また組合員による端玉賞品の共同購入については、現在までに12万個、金額にして100万円強の一次発注が完了。共同購入により購入価格はおよそ5割に抑えることができたと報告した。
PR強化委員会は、一般社会に向けたパチンコ業界の情報発信基地としてのアンテナショップについて、叩き台を協議。業界内での賛同を得ながら、早い時期での実現を目指す。CSR推進委員会は、災害時における協力店舗の拡大を目的とし実施したアンケート調査の結果とその分析を報告。次年度の方向性を検討した。
ホールサポート委員会では、複数の組合員が遊技機メーカーに対し、既製品とは異なるスペックにカスタマイズしたオーダーメイドの遊技機の発注を打診することを検討していると報告した。
ほかに、来年10月15日に東京都千代田区隼町のグランドアーク半蔵門において、同友会20周年記念式典のキックオフミーティングを行うことを報告。「創立の熱き志とともに未来へ、同友会」をテーマとして、式典および記念セミナー、そしてチャリティゴルフコンペを行う計画を発表した。
[11月26日・日刊遊技情報]