セガサミーホールディングスは4月28日、2015年12月4日に公表した2016年3月期の通期連結業績予想を修正すると発表した。
主な修正理由としてパチンコ、パチスロ遊技機の販売を一部翌期に延期したため、年間販売台数が減少。それに伴い売上高も減少する見込みになったとした。ただし現在稼働中の「パチスロ偽物語」や「ぱちんこCR真・北斗無双」といったタイトルが市場で高い評価を受け、販売が堅調に推移。また部材リユース等の原価改善施策や営業費用の節減などによるコスト削減を行ったことで、遊技機事業の利益率が大幅に改善し、営業利益、経常利益ともに大きく増加する予想となっている。
修正後の通期業績予想は、売上高3479億円(前回発表予測からの増減額マイナス71億円、増減率マイナス2.0%)、営業利益176億円(同プラス76億円、プラス76.0%)、経常利益164億円(同プラス74億円、プラス82.2%)、当期純利益55億円(同プラス35億円、プラス175.0%)。
各遊技機の年間販売台数は、パチンコが約19万9000台(前回発表予想20万3000台)、パチスロが14万2000台(同15万4000台)となっている。
エンタテインメントコンテンツ事業については、グループ内で各種イベントを実施するなど、収益強化に向けて様々な取り組みを行っているが、国内市場がより品質の高いコンテンツを求める傾向にあることから、開発期間が長期化。そのことでタイトルの発売スケジュール延期や、資産価値の見直しによる一時的費用の計上が、収益に影響を及ぼしているとした。ただし第4四半期においては、パッケージゲーム分野やアミューズメント機器分野のタイトルが堅調に推移。またアミューズメント施設分野では運営力の強化で、既存店舗の売上高が好調を維持したことにより、エンタテインメントコンテンツ事業部の利益水準は前回発表時を上回る見通しとなった。
[2016年5月12日・日刊遊技情報]