東京都遊技業協同組合(都遊協)は11月28日、東京都新宿区市ケ谷の遊技会館において定例理事会を開催した。2014年度の都遊協「春のファン感謝デー」の実施(案)を決議したほか、台風26号に起因する大島町への災害義援金の拠出などを報告した。
同イベントは都遊協の自主事業として毎年実施しており、次回で20回目を迎える。理事会に先立って10月1日、幹事商社選定のコンペが実施され、小田急、KYORAKU吉本、JTBモチベーションズ、そごう西武の4社が参加した。審査の結果、同組合事業委員会はそごう西武を推薦していた。定例理事会では、そごう西武の担当者がイベント内容の提案を行い、その実施(案)が決議された。
基本的なイベント内容はこれまでと同様であり、2014年4月18から20日の開催期間中、都内の各ホールに来店した客がクジを引き、景品が当たるというもの。
ただ、今回のイベント実施案では、ファンの裾野を広げるということも実施目的に含めており、イベントを告知する対象に、すでにホールに来店している既存のパチンコファンだけではなく、18歳から21歳までの若年層と、東京に在住する外国人をも含め、ターゲットとしていることが今回の大きな特徴。
提案時に示された告知ポスターには、日本文化をステレオタイプに象徴するサムライ、ゲイシャ、ニンジャなどをアニメーションタッチで戯画的に描き、あたかも外国人へ日本をPRするかのようなデザインとなっていた。プロモーションの方法としては、業界に関連する各メディアのほか、新宿アルタビジョンなどのような若年層が集まる市街地の大型ビジョンを活用。さらに訪日外国人向けのフリーマガジンに記事広告を掲載し、日本独自の文化であるパチンコ・パチスロの認知拡大を目指す。
示されたイベント案には、社会貢献の施策も盛り込まれている。東日本大震災によって東京都内への避難生活を余儀なくされている福島県大熊町の元町民200人を、東京湾のレストランクルーズ「東京ヴァンテアンクルーズ」に招待し、元町民のコミュニケーションの場を提供するとした。
また定例理事会では、阿部恭久理事長が消費増税対応の現状を報告。「現在、ホール5団体が遊技料金の表示方法で警察庁に質問を出している。大門課長補佐から『少し時間をください』と言われているが、年末もしくは年始早々にも表示方法が決まるのではないか」との見通しを示した。
[12月4日・日刊遊技情報]