サン電子は13日、2016年3月期決算短信[日本基準](連結)を発表した。パチンコ業界の低貸玉営業の普及で、新台の導入や設備投資に対し慎重な姿勢が続くなか、同社の主力である遊技台部品事業及びホールシステム事業は販売が順調に推移。遊技台部品事業では、新機種に係る遊技台部品の販売が順調だったこともあり、売上はほぼ計画通りとなったが、非常に好調だった前期を下回った。同事業のセグメント別の業績は売上高68億1400万円(対前年同期増減率マイナス26.4%)、セグメント利益10億3600万円(同マイナス19.9%)。またホールシステム事業では計画に対し若干未達となったが、粗利率の改善や前期未計上の貸倒引当済債権の回収もあり、営業利益は上振れ。2期ぶりに黒字となった。セグメント別の業績は売上高25億6200万円(対前年同期増減率マイナス18.1%)、セグメント利益1億4900万円(前年同期は7億5800万円の損失)。
同期の連結経営成績は、売上高228億7700万円(対前期増減率マイナス16.3%)、営業利益4億800万円(同マイナス82.1%)、経常利益1億8500万円(同マイナス91.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益1億5400万円(同マイナス89.7%)。あわせて発表した2017年3月期通期の連結業績予測は、売上高240億円(対前期増減率プラス4.9%)、営業利益7億円(同プラス71.3%)、経常利益4億円(同プラス116.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益2億5000万円(同プラス61.7%)としている。
[2016年5月31日・日刊遊技情報]