全日本遊技事業協同組合連合会(全日遊連)は5月11日に山口県内で発生した乳児死亡事故を受けて、都道府県方面遊協を通じて全国のパチンコホールに車内放置事故防止対策の徹底を呼び掛けた。
防止対策は、現場スタッフによる店舗巡回や、事故発生を想定した定期訓練、店長から従業員への注意喚起、店舗内のポスターやチラシ等の広告物への警告など。最近は全日遊連を中心としたホール系5団体による防止対策の徹底により、直近2年間でホールでの子供の車内放置死亡事故は発生していなかった。
今回の事件を受けて同組合では、「何よりも大切なのは『お子様連れのお客様の駐車場そのものへの入場禁止』。外部から車内の状況が見えにくく車内放置が行われるおそれが特に高いため、駐車場巡回時には懐中電灯等を用いて1台1台確実に車内点検することを徹底し、二度と悲しい事故に巻き込まれないためのご協力を」と、改めて全国の組合員ホールに指導した。なお事件発生当日、山口県内の最高気温は25.7℃に達しており、警察は事件の翌日、乳児を熱射病で死亡させたとして母親を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕した。
[2017年6月8日・日刊遊技情報]