日本遊技関連事業協会(日遊協)は20日、東京都新宿区のハイアットリージェンシー東京において第28回通常総会を開催した。
総会では2016年度事業報告など全3議案すべてを可決承認。新たに京楽産業.の榎本善紀氏ら5人が理事に就任した。
冒頭で挨拶に立った庄司孝輝会長は、「昨年に検定機と性能が異なる可能性のある遊技機72万6000台を短期間で回収できたのは業界が結束した証。現在、新基準に該当しないパチスロ機の段階的回収も行われているが、業界としては今後も規則改正に沿って着実にやるべき事を実行していく。受動喫煙など苦しい材料ばかりだが、業界が団結し、この難局を乗り切っていきたい」と語った。
行政講話では、警察庁生活安全局保安課の小柳誠二課長が登壇し、①ぱちんこの依存問題対策、②射幸性の抑制に向けた取り組み、③検定と性能が異なる可能性のある遊技機について、④遊技機の不正改造の絶無、⑤遊技機の流通における業務の健全化、⑥ぱちんこ営業の賞品に関する問題、⑦広告・宣伝等の健全化の徹底、⑧ホールにおける置引き対策の8点について言及。特に依存問題対策では、リカバリーサポート・ネットワークにおける相談情報発信の強化と機能拡充、家族からの申告を盛り込んだ自己申告プログラムの拡充、安心パチンコ・パチスロアドバイザーの推進、評価・提言を行う第三者機関の設置などを要請。業界全体で解決に向けた真摯な対応を求めた。ただし、19日に業界6団体の代表者に伝えた規則改正の概要については言及しなかった。
議事終了後には、「遊技機アワード2017」表彰式を開催。パチンコ大賞はサミーの「CR真・北斗無双FWN」が受賞、パチスロ大賞は北電子の「ファンキージャグラー/KK」が最優秀賞を受賞した。また今年からちょいパチ部門が新設され、京楽の「ちょいパチ冬のソナタ39」が1位に輝いた。
[2017年6月23日・日刊遊技情報]