今回は直近のパチンコ新台導入評価(2023年5月~2023年10月の6カ月間の評価)を元に考察を行っていく。
上位500店舗が該当する「S」評価店舗が20店舗以上ある都道府県は下表の通りとなる。
都道府県 | 店舗数 | S店舗 | P前月 | 差分 |
東京都 | 476 | 55 | 59 | ▲4 |
大阪府 | 439 | 42 | 39 | +3 |
愛知県 | 345 | 41 | 43 | ▲2 |
神奈川県 | 320 | 40 | 41 | ▲1 |
福岡県 | 246 | 34 | 33 | +1 |
千葉県 | 257 | 30 | 29 | +1 |
埼玉県 | 288 | 26 | 25 | +1 |
前回集計時と比較すると、「S」ランク店舗数が20店舗以上ある都道府県は前回集計時と変わらず、最も店舗数が多かったのも前回同様「東京都」だった。そんな中、「大阪府」が「愛知県」と「神奈川県」を抜いて2位に浮上した。また、前回のトップ3である「東京都」「愛知県」「神奈川県」はいずれも「S」ランク店舗数が減少している。
その他10店舗以上ある都道府県を見ていくと、「静岡県」(17店舗)、「岡山県」(13店舗)、「熊本県」(12店舗)、「長崎県」「福島県」「茨城県」(以上11店舗)、「宮崎県」「宮城県」(以上10店舗)となっており、「長崎県」が新たに10店舗以上になったほか、前回10店舗だった「大分県」は9店舗となり10店舗を下回った。その他、1店舗も該当しない県は前回同様3県であった。
次に、「S」ランク店舗の比率が高い都道府県について見ていく。
比率が10%を超えているのは下表の10都県となった。
都道府県 | 店舗数 | S比率 | 前回比率 |
岡山県 | 92 | 14.1% | 13.7% |
福岡県 | 246 | 13.8% | 13.1% |
宮崎県 | 78 | 12.8% | 12.5% |
神奈川県 | 320 | 12.5% | 12.6% |
愛知県 | 345 | 11.9% | 12.4% |
長崎県 | 94 | 11.7% | 9.5% |
千葉県 | 257 | 11.7% | 11.2% |
東京都 | 476 | 11.6% | 12.2% |
熊本県 | 104 | 11.5% | 12.4% |
大分県 | 89 | 10.1% | 11.2% |
このように「岡山県」が前回同様「S」ランク比率が最も高く、次位も前回同様「福岡県」となった。また、今回「長崎県」の「S」ランク店舗比率が10%を超えた結果、店舗比率10%以上に該当する10都県のうち半分が九州地区(「福岡県」「長崎県」「熊本県」「大分県」「宮崎県」)で占められた。
九州地区においては、前回記したように「福岡県」を除く各県では、県全体の新台導入状況はそれほど高くない。その中で今回のように「S]ランク店舗比率が軒並み10%を超えていたことから、新台を積極的に導入する店舗とそうでない店舗の格差が非常に大きいのだろうという印象を受けた。