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【パチンコ経営企業分析】パチスロ「S」ランク比率トップの「神奈川県」、「S」ランク店舗数が多いのは「マルハングループ」

パチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回は直近の新台導入評価(※1)において、パチスロの「S」ランク比率で長らく首位を維持していた「岡山県」を抜いてトップとなった「神奈川県」の状況を見ていく。

直近の集計時点における営業店舗数は347店舗。パチンコ・パチスロ・貸玉別の設置構成を見ていくと、通常パチンコは38.9%(全国平均:32.4%)、低貸パチンコは20.9%(全国平均:27.9%)、通常パチスロは36.1%(全国平均:32.1%)、低貸パチスロは4.0%(全国平均:7.5%)となっていた。この中でパチンコ通常貸玉の設置比率38.9%というのは全国で最も高い設置比率であったように、通常貸玉の比率が高いことが特徴と言えよう。

そんな「神奈川県」の新台導入評価「S」「A」ランク店舗数の推移は下表の通りとなる。

期間 「S」ランク店舗数 「A」ランク店舗数
パチンコ パチスロ パチンコ パチスロ
2022年8月~2023年1月 42 40 24 35
2022年9月~2023年2月 41 40 23 37
2022年10月~2023年3月 41 43 24 35
2022年11月~2023年4月 42 45 27 32
2022年12月~2023年5月 41 44 24 27
2023年1月~2023年6月 43 42 25 32
2023年2月~2023年7月 42 47 26 32
2023年3月~2023年8月 41 47 36 29
2023年4月~2023年9月 41 46 36 29
2023年5月~2023年10月 40 45 37 33
2023年6月~2023年11月 38 49 36 35

このように、パチンコ・パチスロ問わず「S」ランク店舗数が多いことに加えて、パチスロの「S」ランク店舗数がパチンコよりも多い点が特徴的である。パチスロの好調を考慮してパチスロに注力している店舗が増えている。

次に「S」ランク店舗について見ていく。

神奈川県内において、パチンコ・パチスロのどちらかで「S」ランク評価だったのは29グループ55店舗。そのうち複数店舗あった経営グループをまとめたのが下表だ。

「S」ランク店舗数
グループ名 店舗数 両方
マルハングループ 14 6 7 6 7
アビバグループ 17 5 5 5 5
マタハリーグループ 13 4 5 4 5
ビーコムグループ 9 2 2 0 4
ザシティグループ 5 0 3 0 3
浜友グループ 7 2 2 2 2
アンダーツリーグループ 19 2 2 2 2
カクタグループ 2 1 2 1 2
ピーアークグループ 3 1 2 1 2
クリエグループ 2 0 2 0 2
キャスブレーングループ 5 1 1 0 2
五輪グループ 4 1 1 0 2

※同一店舗でパチンコ、パチスロそれぞれ「S」ランクの場合もあるので、合計値と「P」「S」の合算値は異なる場合がある
※店舗数は「神奈川」内の営業店舗数

このように、「神奈川県」内で最も「S」ランク店舗数が多かったのは全国最大手の「マルハングループ」であった。同グループは全国に出店しているものの、他の都道府県ではそこまで目立っていなかったので、同県では積極的に新台を導入しているといえよう。また、次位以下においては「神奈川県」を中心に店舗展開している経営グループが見られた。

パチンコに注力していた状況から、パチスロに変化した様子が見受けられた「神奈川県」。今後はどのような動きを見せてくれるのだろうか。

※1:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内、B:全国2500位以内となっている。


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