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【パチンコ経営企業分析】パチスロに特化するホール企業が多い中、パチンコへの注力が見受けられる ~「NEXUSグループ」の店舗数・台数推移

今回は総設置台数が全国で4番目に多い「NEXUSグループ」の店舗数・台数推移をみていく。

「NEXUSグループ」は現在「D’station」などの屋号でパチンコホールを68店舗運営している。2023年末と2022年末における店舗数・台数比較は下表の通りだ。

NEXUSグループ店舗数推移
23/12 22/12 差分 増加 減少
店舗数 68 60 +8 13 5

※増加は「新店」・「長期休業明けリニューアルオープン」・「事業継承による取得した店舗」を含む
※減少は「閉店」だけでなく、「休業中」・「改装中」に変更した店舗を含む

NEXUSグループ設置台数推移
23/12 22/12 差分 比率
P通常貸玉 20,272 17,991 +2,281 112.7%
P低貸玉 15,103 12,831 +2,272 117.7%
S通常貸玉 21,370 18,061 +3,309 118.3%
S低貸玉 3,123 2,701 +422 115.6%
全体 59,868 51,584 +8,284 116.1%

※設置台数は公開されている貸玉別の台数の合計値

このように、店舗数は8店舗増加し、台数は全体で8000台以上の増加となった。

ゴールデンウィーク前に九州地区で1000台以上の超大型店舗を複数グランドオープンしたこともあるが、パチンコ通常貸玉の増台数(+2281台)は全国の経営グループの中で最も多い数値となっている。

2023年4月末にグランドオープンした店舗
店舗名 住所 P台数 S台数 総台数
Super D’station南大分店 大分県大分市 599 401 1,000
Super D’station大分本店 大分県大分市 570 430 1,000
Super D’station延岡店 宮崎県延岡市 648 352 1,000
D’station羽生店 埼玉県羽生市 480 360 840

また、積極的に出店を行っていたため、新台(※)の導入台数も増えている。新台の導入状況は以下の通り。

NEXUSグループ新台導入推移
23/12 22/12 差分
パチンコ 21,923 19,980 +1,943
パチスロ 11,675 11,272 +403
全体 33,598 31,252 +2,346

※新台は導入日から4週以内に導入したもののみとする

2023年はパチスロに特化した経営グループおよび店舗が多かった。そんな中でパチンコがパチスロより増加してるという点は「NEXUSグループ」の大きな特徴と言えよう。

直近の新台導入評価(2023年7月~2023年12月の6カ月間の評価)でも同様の傾向がみられており、上位2ランクの「S」「A」ランクの店舗数はパチスロよりもパチンコのほうがはるかに多い。

NEXUSグループ新台導入評価
パチンコ パチスロ
店舗数 19 23 5 18

次に、資産価値額を見ていく。

パチンコ・パチスロともに平均値を超えているが、その内訳を見ていくと資産価値額自体はパチスロのほうが高いものの、パチンコのほうが平均値との差は大きかった。

NEXUSグループ資産価値
パチンコ パチスロ
NEXUSグループ 251,309 320,950
平均 191,375 283,983
差分 +59,934 +36,967

2023年はパチスロに特化した経営グループが大多数を占める中、パチンコに注力した印象を受けた「NEXUSグループ」。2024年も同じように進むのか、それともパチスロに注力していくのだろうか。注目しておきたい。


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