今回はパチンコホール「123」を全国に店舗展開する「延田エンタープライズグループ」の店舗数・台数推移をみていく。
「延田エンタープライズグループ」は現在63店舗運営しているが、2023年末と2022年末における店舗数・台数比較をすると下表の通りとなる。
延田エンタープライズグループ店舗数推移 | |||||
23/12 | 22/12 | 差分 | 増加 | 減少 | |
店舗数 | 63 | 64 | ▲1 | 3 | 4 |
※増加は「新店」・「長期休業明けリニューアルオープン」・「事業継承による取得した店舗」を含む
※減少は「閉店」だけでなく、「休業中」・「改装中」に変更した店舗を含む
延田エンタープライズグループ設置台数推移 | |||||
2023年 | 2022年 | 差分 | 比率 | ||
P通常貸玉 | 18,651 | 19,341 | ▲690 | 96.4% | |
P低貸玉 | 10,567 | 10,850 | ▲283 | 97.4% | |
S通常貸玉 | 17,736 | 17,170 | +566 | 103.3% | |
S低貸玉 | 2,234 | 2,363 | ▲129 | 94.5% | |
全体 | 49,188 | 49,724 | ▲536 | 98.9% |
※設置台数は公開されている貸玉別の台数の合計値
このように2022年12月と比較すると営業店舗は1店舗減少していたため、総設置台数も若干減少していたが、内訳を見ていくとパチスロの通常貸玉は2022年12月時点よりも増加している。
続いて新台(※)の導入状況を見ていく。
総設置台数は若干減少していたのだが、新台導入台数においてはパチンコ・パチスロ問わず2022年の実績値を上回る結果となった。
延田エンタープライズグループ新台導入推移 | |||
2023年 | 2022年 | 差分 | |
パチンコ | 17,294 | 15,856 | +1,438 |
パチスロ | 9,436 | 8,024 | +1,412 |
全体 | 26,730 | 23,880 | +2,850 |
※新台は導入日から4週以内に導入したもののみとする
これに伴い直近(2023年7月~2023年12月の6カ月間の評価)および前年(2022年7月~2022年12月の6カ月間の評価)の新台導入評価を見ていくと、パチンコ・パチスロともに「S」ランクの店舗が増加していた。特にパチスロの「S」ランクの店舗数が大幅に増加しており、旗艦店舗におけるパチスロへの注力度合いが上がっていると思われる。
延田エンタープライズグループ新台導入評価 | ||||
パチンコ | パチスロ | |||
S | A | S | A | |
2023年 | 18 | 7 | 16 | 9 |
2022年 | 16 | 6 | 8 | 11 |
最後に、資産価値額を見ていく。
パチンコ・パチスロともに平均値を超えているが、その内訳を見ていくと平均値との差分においてはパチンコのほうがその差は大きかった。
延田エンタープライズグループ資産価値 | パチンコ | パチスロ |
延田エンタープライズグループ | 234,560 | 313,803 |
平均 | 191,375 | 283,983 |
差分 | +43,185 | +29,821 |
これらの数値からこれまではパチンコに注力していたが、2023年からパチスロ強化に舵を切り替えだした印象を受けた「延田エンタープライズグループ」であった。