×

【パチンコ経営企業分析】設置台数の増加に伴い新台導入台数が2022年より大幅に増加 ~「浜友グループ」の店舗数・台数推移

今回は関東地区を中心に多店舗運営を行っている「浜友グループ」の店舗数・台数推移をみていく。

「浜友グループ」は現在25店舗運営しているが、2023年末と2022年末における店舗数・台数比較をすると下表の通りとなる。

浜友グループ店舗数推移
23/12 22/12 差分 増加 減少
店舗数 25 22 +3 3 0

※増加は「新店」・「長期休業明けリニューアルオープン」・「事業継承による取得した店舗」を含む
※減少は「閉店」だけでなく、「休業中」・「改装中」に変更した店舗を含む

浜友観光グループ店舗数推移
2023年 2022年 差分 比率
P通常貸玉 9,329 7,984 +1,345 116.8%
P低貸玉 4,199 3,357 +842 125.1%
S通常貸玉 9,033 7,660 +1,373 117.9%
S低貸玉 2,111 1,994 +117 105.9%
全体 24,672 20,995 +3,677 117.5%

※設置台数は公開されている貸玉別の台数の合計値

このように2022年12月と比較すると、2023年1月に「楽園アメ横店(887台)」、4月に「楽園相模原店(1,497台)」、5月に「楽園浜松ザザシティ店(1,105台)」の3店舗をグランドオープンしたことにより、設置台数は全体で対前年比117.5%と大幅に増加しており、ジャンル別の設置台数も全て大幅に増加していた。その結果、グループの1店舗あたりの平均設置台数は986.9台と非常に多い。

続いて新台(※)の導入状況を見ていく。

大型店舗が多いこともあり新台を積極的に導入するスタイルであることと、1年間で設置台数が大幅に増加したこともあり、新台導入台数も2022年よりも大幅に増加していた。

浜友グループ新台導入推移
2023年 2022年 差分
パチンコ 10,312 8,321 +1,991
パチスロ 6,391 5,163 +1,228
全体 16,703 13,484 +3,219

※新台は導入日から4週以内に導入したもののみとする

ただし直近(2023年7月~2023年12月の6カ月間の評価)および前年(2022年7月~2022年12月の6カ月間の評価)の新台導入評価を比較していくと、上位2ランクの店舗数はパチンコ・パチスロともに変わらなかったものの、「S」ランクの店舗はパチンコ・パチスロともに減少していた。

また、パチンコ・パチスロを比較すると2022年と同様にパチンコのほうが「S」ランク店舗数が多かったのが特徴としてあげられる。

浜友グループ新台導入評価
パチンコ パチスロ
2023年 9 4 4 8
2022年 12 1 7 5

最後に、資産価値額を見ていく。

パチンコ・パチスロともに平均値を上回っていたが、パチスロよりもパチンコの資産価値額が上回っていたことは珍しい状況であった。

浜友グループ資産価値
パチンコ パチスロ
浜友グループ 347,586 299,012
平均 191,375 283,983
差分 +156,211 +15,029

2023年には完全新規店舗を3店舗グランドオープンするなど、積極的な姿勢が見られた「浜友グループ」であるが、2024年も同様の傾向はみられるのだろうか。


コメント:0件 コメントを書く