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【パチンコ経営企業分析】パチンコの新台導入台数が前年よりも大幅に増加 ~「シルバーバックグループ」の店舗数・台数推移

今回は現在出店予定を複数控えている「シルバーバックグループ」の店舗数・台数推移をみていく。

「シルバーバックグループ」は「シルバーバック」の屋号で熊本県を中心に19店舗のパチンコホールを運営しているグループである。同グループの2023年末と2022年末における店舗数・台数比較をすると下表の通りとなる。

シルバーバックグループ店舗数推移
23/12 22/12 差分 増加 減少
店舗数 15 15 ±0 1 1

※増加は「新店」・「長期休業明けリニューアルオープン」・「事業継承による取得した店舗」を含む
※減少は「閉店」だけでなく、「休業中」・「改装中」に変更した店舗を含む

シルバーバックグループ台数推移
2023年 2022年 差分 比率
P通常貸玉 2,504 2,523 ▲19 99.2%
P低貸玉 3,645 3,713 ▲68 98.2%
S通常貸玉 3,072 2,785 +287 110.3%
S低貸玉 886 851 +35 104.1%
全体 10,107 9,872 +235 102.4%

※設置台数は公開されている貸玉別の台数の合計値

このように2023年において営業店舗数に変動はなかった。また、内訳を見ていくと増加・減少に1店舗ずつ該当しているが、これは『シルバーバック麻生田店』が屋号変更を伴うリニューアルオープンを行ったためである。

一方、設置台数においてはパチンコが若干減少し、パチスロが通常貸玉では110%以上の増加となったように、パチスロに注力してる様子がうかがえた。

続いて新台(※)の導入状況を見ていくと、パチンコが前年よりも大幅に導入台数が増加しており、逆にパチスロは若干減少していた。

シルバーバックグループ新台導入推移
2023年 2022年 差分
パチンコ 5,194 4,038 +1,156
パチスロ 2,123 2,175 ▲52
全体 7,317 6,213 +1,104

※新台は導入日から4週以内に導入したもののみとする

それに伴い、直近(2023年7月~2023年12月の6カ月間の評価)および前年(2022年7月~2022年12月の6カ月間の評価)の新台導入評価は、2022年12月期の集計では、「S」ランク店舗はパチンコ・パチスロともに存在しなかったものの、2023年12月期の集計では、パチンコの「S」ランク店舗が4店舗まで増えていた。このように新台戦略という観点では、パチンコに比重を置いていたといえよう。

シルバーバックグループ新台導入評価
パチンコ パチスロ
2023年 4 6 0 5
2022年 0 6 1 5

最後に、資産価値額を見ていく。

2023年においてパチンコ・パチスロともに常に上位に位置していたように、ともに平均値を10万円以上上回っていた。

パチンコパチスロ

シルバーバックグループ資産価値
シルバーバックグループ 389,005 414,052
平均 191,375 283,983
差分 +197,630 +130,069

グループ別資産価値額において常に上位に位置する「シルバーバックグループ」。現在、長崎県と熊本県にて予定されている新店はいつグランドオープンするのだろうか。楽しみに待ちたい。


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