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【パチンコ経営企業分析】設置台数は前年同期比116%、2000台以上増加している ~愛知県の「セントラルグループ」の店舗数・台数推移

2023年12月29日にグランドオープンした『MEGAコンコルド1177岡崎インター店』

今回は愛知県を中心に「コンコルド」「メガコンコルド」などの屋号でパチンコホールを店舗展開している「セントラルグループ」についてみていく。

なお、今年1月に『タイキ1212港区木場店』をM&Aで取得することが官報に公告されているが、ここで使用するデータは2023年12月と2022年12月時点のものなので、『タイキ1212港区木場店』を含まない16店舗であることをご留意いただきたい。

2023年末と2022年末における店舗数・台数比較すると、M&Aで取得した店舗があり1店舗増加となった。内訳を見ていくと、増加・減少に該当する店舗数が多いのだが、これはM&Aで取得した店舗を、一度営業を行った後に、屋号変更を伴うリニューアル工事を行ったことに起因する。

セントラルグループ店舗数推移
23/12 22/12 差分 増加 減少
店舗数 16 15 +1 4 3

※増加は「新店」・「長期休業明けリニューアルオープン」・「事業継承による取得した店舗」を含む
※減少は「閉店」だけでなく、「休業中」・「改装中」に変更した店舗を含む

続いて設置台数を見ていくと、2022年12月比で116%、2000台以上増加していた。パチンコ・パチスロ・貸玉別に見ても全ての項目で設置台数は増加しているが、その中でもパチスロ通常貸玉の増加数が最も多かった。2023年は全国的にパチスロの設置台数が増加傾向にあったが、同グループもその流れに沿って営業したものと思われる。

セントラルグループ台数推移
2023年 2022年 差分 比率
P通常貸玉 5,622 5,396 +226 104.2%
P低貸玉 2,870 2,543 +327 112.9%
S通常貸玉 6,434 5,072 +1,362 126.9%
S低貸玉 539 277 +262 194.6%
全体 15,465 13,288 +2,177 116.4%

※設置台数は公開されている貸玉別の台数の合計値

続いて新台(※)の導入状況を見ていく。

新台を積極的に導入するスタイルであり、その導入台数も2022年と比較すると、パチンコ・パチスロともに上回っていた。

セントラルグループ新台導入推移
2023年 2022年 差分
パチンコ 6,722 6,066 +656
パチスロ 4,393 3,684 +709
全体 11,115 9,750 +1,365

※新台は導入日から4週以内に導入したもののみとする

これに伴い、直近(2023年7月~2023年12月の6カ月間の評価)および前年(2022年7月~2022年12月の6カ月間の評価)の新台導入評価を比較していくと、両集計とも「S」ランク店舗数はパチンコ・パチスロともに半数以上の店舗が該当しており、積極的に新台を導入している様子がうかがえた。

セントラルグループ新台導入評価
パチンコ パチスロ
2023年 10 3 10 0
2022年 9 2 10 2

最後に、資産価値額を見ていく。

パチンコ・パチスロともに平均値をともに10万円以上上回っており、機種構成に対する高い意識が感じられた。

パチンコパチスロ

セントラルグループ資産価値
セントラルグループ 343,726 452,330
平均 191,375 283,983
差分 +152,351 +168,347

冒頭で記したように、セントラルグループは『タイキ1212港区木場店』をグループ化した。同店はこれまで新台をそれほど積極的に導入するスタイルではなかったが、今後どのように変わっていくのだろうか。


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