先日、経営グループ別の貸玉別設置比率を見ていったが、今回は別の観点から経営グループの現状を見ていこうと思う。
まずは経営店舗数10店舗以上のグループを対象に、営業店舗数および設置台数の上位10グループは下表の通り。
グループ別店舗数・設置台数上位10グループ | |||||
営業店舗数 | 設置台数 | ||||
順 | グループ名 | 店舗数 | 順 | グループ名 | 台数 |
1 | ダイナムグループ | 433 | 1 | マルハングループ | 221,576 |
2 | マルハングループ | 310 | 2 | ダイナムグループ | 211,888 |
3 | アンダーツリーグループ(キコーナ) | 137 | 3 | アンダーツリーグループ(キコーナ) | 80,374 |
4 | ガイアグループ | 81 | 4 | NEXUSグループ(D’station) | 60,001 |
5 | NEXUSグループ(D’station) | 68 | 5 | ガイアグループ | 55,615 |
6 | 延田エンタープライズグループ(123) | 63 | 6 | 延田エンタープライズグループ(123) | 48,400 |
7 | 一六商事グループ(MGM) | 50 | 7 | 一六商事グループ(MGM) | 32,445 |
8 | ニラクグループ | 48 | 8 | ベガスベガスグループ | 31,306 |
9 | ノヴィルグループ(ミリオン) | 41 | 9 | タイラベストビートグループ(ワンダーランド) | 29,396 |
10 | オータグループ(サンシャイン) | 40 | 10 | ニラクグループ | 28,878 |
営業店舗数と設置台数においては、ご存じの通り「ダイナムグループ」と「マルハングループ」が他グループを圧倒していた。
ちなみに、「マルハングループ」の設置台数は都道府県別で比較すると、3位の「愛知県」の23万2550台の次に入ることになる。
それ以降のグループにおいても、店舗数はおおむね想像通りだと思われるが、設置台数を見ていくと営業店舗数の順位とは異なっているケースもある。平均設置台数の違いが店舗数と設置台数の順位に差異が出ている要因となるので、次は平均設置台数を全体およびパチンコ・パチスロ別に見ていく。
平均設置台数上位10グループ | ||
全体 | ||
順 | グループ名 | 台数 |
1 | 松原興産グループ(京一) | 1,077.7 |
2 | 真城グループ(プレイランドキャッスル) | 1,001.8 |
3 | 浜友グループ(楽園) | 987.8 |
4 | セントラルグループ(コンコルド) | 982.2 |
5 | 日光商事グループ(nikko) | 976.3 |
6 | 平成観光グループ(KEIZ) | 974.1 |
7 | キング観光グループ | 944.5 |
8 | 日本オカダエンタープライズグループ(P.E.KING OF KINGS) | 937.9 |
9 | フェイスグループ | 936.0 |
10 | ダイハチグループ(ベガス) | 910.2 |
平均設置台数上位10グループ | |||||
パチンコ | パチスロ | ||||
順 | グループ名 | 台数 | 順 | グループ名 | 台数 |
1 | 松原興産グループ(京一) | 603.7 | 1 | 松原興産グループ(京一) | 473.9 |
2 | ダイハチグループ(ベガス) | 595.4 | 2 | 浜友グループ(楽園) | 464.3 |
3 | 平成観光グループ(KEIZ) | 579.5 | 3 | 日光商事グループ(nikko) | 452.3 |
4 | セントラルグループ(コンコルド) | 576.4 | 4 | 真城グループ(プレイランドキャッスル) | 447.1 |
5 | 日本オカダエンタープライズグループ(P.E.KING OF KINGS) | 571.3 | 5 | セントラルグループ(コンコルド) | 439.8 |
6 | 浜友グループ(楽園) | 564.7 | 6 | 日拓グループ(エスパス) | 412.3 |
7 | 真城グループ(プレイランドキャッスル) | 554.6 | 7 | フェイスグループ | 400.8 |
8 | フェイスグループ | 535.3 | 8 | キング観光グループ | 396.4 |
9 | 八城観光開発グループ(スタジアム2001) | 532.9 | 9 | 平成観光グループ(KEIZ) | 394.6 |
10 | アライ興産グループ(SUPER COSMO) | 528.4 | 10 | デルパラグループ | 368.9 |
このように、(経営店舗数10店舗以上のグループで)平均設置台数が最も多いのは、ジャンル問わず「松原興産グループ(京一)」であった。
同グループは総設置台数2000台超の「京一七条店」をはじめ1000台以上の店舗が多く、さらにこの連休中には2店舗のリニューアルオープンを予定している。
また、同グループ以外にも、「真城グループ(プレイランドキャッスル)」が平均設置台数1000台を超えていた。
それでは、最後に1000台以上の大型店舗について店舗数と店舗比率でそれぞれ見ていく。
グループ別 総設置台数1,000台以上店舗数・比率 | |||||
店舗数 | 店舗比率 | ||||
順 | グループ名 | 店舗数 | 順 | グループ名 | 比率 |
1 | マルハングループ | 43 | 1 | 平成観光グループ(KEIZ) | 70.6% |
2 | NEXUSグループ(D’station) | 23 | 2 | セントラルグループ(コンコルド) | 58.8% |
3 | アンダーツリーグループ(キコーナ) | 16 | 3 | 真城グループ(プレイランドキャッスル) | 57.1% |
3 | ガイアグループ | 16 | 4 | 善都グループ(ZENT) | 56.0% |
5 | 善都グループ(ZENT) | 14 | 5 | 日光商事グループ(nikko) | 55.6% |
6 | キング観光グループ | 13 | 6 | 日本オカダエンタープライズグループ(P.E.KING OF KINGS) | 54.5% |
7 | ベガスベガスグループ | 12 | 7 | キング観光グループ | 52.0% |
7 | 平成観光グループ(KEIZ) | 12 | 8 | ダイハチグループ(ベガス) | 50.0% |
9 | 延田エンタープライズグループ(123) | 11 | 9 | 浜友グループ(楽園) | 44.0% |
9 | 浜友グループ(楽園) | 11 | 10 | フェイスグループ | 41.7% |
このように1000台以上の大型店舗の数では、絶対数の多い「マルハングループ」が圧倒的に多かったのだが、店舗比率で見ていくと1位の「平成観光グループ(KEIZ)」や2位の「セントラルグループ(コンコルド)」など東海地方で店舗展開している経営グループが半数以上を占めていた。
都道府県で同様の集計を行ったときに、「愛知県」の平均設置台数、1000台以上の大型店舗数・比率が上位であったのも納得の結果となった。
店舗全体の平均設置台数は相変わらず増加傾向にある。今後もこのような大型店舗を多く持つ経営グループが中心になっていくのだろう。
[文・構成/情報島編集部]