【パチンコ経営企業分析】ガイアグループの店舗数・台数推移、直近の2年間で急激に低貸比率が増加している

今回は「ガイアグループ」の各種数値について、年別に見ていきたい。

まず「ガイアグループ」の店舗数・台数推移を2020年から年ごとの推移を見ていくと、下表の通りとなる。

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ガイアグループ店舗数・台数推移
年月 店舗数 P台数 S台数 総台数 平均台数
店舗数 前年差 台数 前年差 台数 前年差 台数 前年差 台数 前年差
2020年12月 134 41,377 43,502 84,879 633.4
2021年12月 108 ▲26 36,019 ▲5,358 37,404 ▲6,098 73,423 ▲11,456 679.8 +46.4
2022年12月 101 ▲7 33,709 ▲2,310 34,792 ▲2,612 68,501 ▲4,922 678.2 ▲1.6
2023年12月 82 ▲19 27,262 ▲6,447 28,724 ▲6,068 55,986 ▲12,515 682.8 +4.5
2024年12月 78 ▲4 25,875 ▲1,387 27,052 ▲1,672 52,927 ▲3,059 678.6 ▲4.2

「ガイアグループ」は2020年以降店舗数は減少を続けているが、2024年においては店舗の減少数は直近では最も少なく、4店舗減の78店舗となった。

また、設置台数においてはパチンコよりもスロットのほうが減少台数は多かった。

これを貸玉別に分類していくと

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ガイアグループパチンコ・スロット貸玉別台数推移
年月 パチンコ スロット
通常 低貸 通常 低貸
台数 前年差 比率 台数 前年差 比率 台数 前年差 比率 台数 前年差 比率
2020年12月 22,961 27.1% 18,416 21.7% 34,124 40.2% 9,378 11.0%
2021年12月 23,623 +662 32.2% 12,396 ▲6,020 16.9% 31,307 ▲2,817 42.6% 6,097 ▲3,281 8.3%
2022年12月 23,806 +183 34.8% 9,903 ▲2,493 14.5% 32,745 +1,438 47.8% 2,047 ▲4,050 3.0%
2023年12月 16,929 ▲6,877 30.2% 10,333 +430 18.5% 24,832 ▲7,913 44.4% 3,892 +1,845 7.0%
2024年12月 14,298 ▲2,631 27.0% 11,577 +1,244 21.9% 21,165 ▲3,667 40.0% 5,887 +1,995 11.1%

このように、2024年末も2023年末と同様に低貸玉へ移行している様子が顕著であり、2022年末における低貸玉の設置比率は17.5%であったのが、2024年末には33.0%まで急激に低貸玉の設置比率が増加していた。

続いて新台(※)の導入状況を2022年から3年間見ていくと下表の通りとなる。

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ガイアグループ新台導入推移
全体 パチンコ スロット
台数 前年差 台数 前年差 台数 前年差
2022年 37,054 22,050 14,896
2023年 21,096 ▲15,958 12,272 ▲9,778 8,824 ▲6,072
2024年 15,076 ▲6,020 8,038 ▲4,234 7,038 ▲1,786

※新台は導入日から4週以内に導入したもののみとする

低貸玉の設置比率が増加していることもあり、新台の導入台数は大幅に減少しており、2022年と比較すると半分以下となっていた。

これに伴い、集計時点から半年間における新台導入評価を見ていくと下表の通りとなる。

なお、これは半年間の実績値に基づく評価であり、「S」ランクは全国500位以内、「A」ランクは全国1000位以内の店舗が該当する。

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ガイアグループ新台導入評価
集計期間 パチンコ スロット
【S】 【A】 【S】 【A】
2022年7~12月 25 14 11 14
2023年7~12月 1 4 0 4
2024年7~12月 5 4 1 6

このように、新台導入台数は減少しているのだが、パチンコの新台導入評価における最高ランクの「S」ランクの店舗は大幅に増加していた。

最後に、資産価値額も直近3年間について見ていく。

資産価値額はその当時の中古取引状況によって変動するので、前年との比較は意味がないので平均額との比較とする。

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ガイアグループ資産価値推移
年月 パチンコ スロット
資産価値 平均差 資産価値 平均差
2022年12月 244,721 +59,570 420,631 +48,027
2023年12月 144,128 ▲45,486 199,903 ▲82,731
2024年12月 117,571 ▲7,424 159,666 ▲85,370

このように資産価値額は2023年と同様に2024年も平均額を下回っていたものの、平均額との差はパチンコは大幅に縮まっていた。

以上のことから「ガイアグループ」においては、低貸玉の比重を高め、パチンコとスロットでは他グループとは異なりパチンコを優先度が高い印象を受けた。2025年も同様の傾向が続くのだろうか。

[文・構成/情報島編集部]

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