今回は「延田グループ」の各種数値について、年別に見ていきたい。
まず「延田グループ」の店舗数・台数推移を2020年から1年ごとの推移を見ていくと、下表の通りとなる。
延田グループ店舗数・台数推移 | ||||||||||
年月 | 店舗数 | P台数 | S台数 | 総台数 | 平均台数 | |||||
店舗数 | 前年差 | 台数 | 前年差 | 台数 | 前年差 | 台数 | 前年差 | 台数 | 前年差 | |
2020年12月 | 70 | 27,580 | 20,693 | 48,273 | 689.6 | |||||
2021年12月 | 66 | ▲4 | 29,292 | +1,712 | 19,991 | ▲702 | 49,283 | +1,010 | 746.7 | +57.1 |
2022年12月 | 64 | ▲2 | 30,191 | +899 | 19,533 | ▲458 | 49,724 | +441 | 776.9 | +30.2 |
2023年12月 | 63 | ▲1 | 29,218 | ▲973 | 19,970 | +437 | 49,188 | ▲536 | 780.8 | +3.8 |
2024年12月 | 67 | +4 | 30,762 | +1,544 | 22,131 | +2,161 | 52,893 | +3,705 | 789.4 | +8.7 |
「延田グループ」は、2024年末に『123+Nフェニックスプラザ摩耶店』と『123フェニックスプラザ長田店』の2店舗をグランドオープンし、その他にもM&Aで店舗取得した結果、2023年末と比較すると店舗数は4店舗増加の67店舗となり、久しぶりに増加に転じた。
また設置台数においても、営業店舗数が増加したこともありパチンコ・スロットともに増加し、全体で3,705台の増加となり、平均設置台数も8.7台増加の789.4台となった。
これを貸玉別に分類していくと
延田グループパチンコ・スロット貸玉別台数推移 | |||||||||||||
年月 | パチンコ | スロット | |||||||||||
通常 | 低貸 | 通常 | 低貸 | ||||||||||
台数 | 前年差 | 比率 | 台数 | 前年差 | 比率 | 台数 | 前年差 | 比率 | 台数 | 前年差 | 比率 | ||
2020年12月 | 16,573 | 34.3% | 11,007 | 22.8% | 17,404 | 36.1% | 3,289 | 6.8% | |||||
2021年12月 | 18,628 | +2,055 | 37.8% | 10,664 | ▲343 | 21.6% | 17,679 | +275 | 35.9% | 2,312 | ▲977 | 4.7% | |
2022年12月 | 19,341 | +713 | 38.9% | 10,850 | +186 | 21.8% | 17,170 | ▲509 | 34.5% | 2,363 | +51 | 4.8% | |
2023年12月 | 18,651 | ▲690 | 37.9% | 10,567 | ▲283 | 21.5% | 17,736 | +566 | 36.1% | 2,234 | ▲129 | 4.5% | |
2024年12月 | 18,799 | +148 | 35.5% | 11,963 | +1,396 | 22.6% | 19,395 | +1,659 | 36.7% | 2,736 | +502 | 5.2% | |
このように、貸玉問わず全て前年よりも増加していたが、その中でも低貸玉パチンコと通常貸玉スロットの増加数が多かった。
続いて新台(※)の導入状況を2022年から3年間見ていくと下表の通りとなる。
延田グループ新台導入推移 | ||||||
年 | 全体 | パチンコ | スロット | |||
台数 | 前年差 | 台数 | 前年差 | 台数 | 前年差 | |
2022年 | 23,880 | 15,856 | 7,789 | |||
2023年 | 26,730 | +2,850 | 17,294 | +1,438 | 9,436 | +1,647 |
2024年 | 26,957 | +227 | 15,588 | ▲1,706 | 11,369 | +1,933 |
※新台は導入日から4週以内に導入したもののみとする
このように2023年は2022年と比較すると新台導入台数は増加していたものの、2024年は2023年と比較するとパチンコの導入台数は減少していた。
2024年は2023年と比較すると全体では微増となるものの、パチンコ・スロット別に見るとパチンコは2023年から導入台数は減少していた。店舗数が前年末より増加したことを加味すると、各店舗における新台導入頻度は前年よりも少なくなったのだろう。
これに伴い、集計時点から半年間における新台導入評価を見ていくと下表の通りとなる。
尚、これは半年間の実績値に基づく評価であり、「S」ランクは全国500位以内、「A」ランクは全国1000位以内の店舗が該当する。
延田グループ新台導入評価 | ||||||
集計期間 | パチンコ | スロット | ||||
【S】 | 【A】 | 【S】 | 【A】 | |||
2022年7~12月 | 16 | 6 | 8 | 11 | ||
2023年7~12月 | 18 | 7 | 16 | 9 | ||
2024年7~12月 | 19 | 13 | 16 | 14 |
このように、2024年末時点の新台導入評価は2023年末時点と比較すると、最高ランクの「S」ランク店舗数はほぼ前年並みであったが、その次の「A]ランク店舗数はパチンコ・スロットともに増加していた。
最後に、資産価値額も直近3年間について見ていく。
資産価値額はその当時の中古取引状況によって変動するので、前年との比較は意味がないので平均額との比較とする。
延田グループ資産価値推移 | ||||||
年月 | パチンコ | スロット | ||||
資産価値 | 平均差 | 資産価値 | 平均差 | |||
2022年12月 | 204,763 | +19,612 | 430,472 | +57,868 | ||
2023年12月 | 233,236 | +43,622 | 313,803 | +31,169 | ||
2024年12月 | 175,366 | +50,371 | 307,280 | +62,244 |
このように資産価値額は直近3年間ともに平均額を上回っており、特に2024年末と2023年末を比較すると、平均額との差額は大きくなっていた。
「延田グループ」においては、2023年まで店舗数は減少傾向であったのだが、2024年はM&Aによる店舗取得を積極的に行ったこともあり店舗数は増加に転じた。2025年もこの勢いは続いていくのだろうか。
[文・構成/情報島編集部]
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