【パチンコ経営企業分析】3店舗減少するもスロット台数は微増、タイラグループの店舗数・台数・資産価値推移

今回は「タイラグループ」の各種数値について、年別に見ていきたい。

まず「タイラグループ」の店舗数・台数推移を2020年から見ていくと、下表の通りとなる。

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タイラグループ店舗数・台数推移
年月 店舗数 P台数 S台数 総台数 平均台数
店舗数 前年差 台数 前年差 台数 前年差 台数 前年差 台数 前年差
2020年12月 38 16,675 10,826 27,501 723.7
2021年12月 38 ±0 17,949 +1,274 10,813 ▲13 28,762 +1,261 756.9 +33.2
2022年12月 38 ±0 18,463 +514 10,631 ▲182 29,094 +332 765.6 +8.7
2023年12月 38 ±0 17,865 ▲598 11,511 +880 29,376 +282 773.1 +7.4
2024年12月 35 ▲3 16,319 ▲1,546 11,642 +131 27,961 ▲1,415 798.9 +25.8

「タイラグループ」は、ここ数年店舗数に変化はなかったのだが、2024年は8月に閉店したこともあり前年より3店舗減の35店舗となった。

また設置台数においては、店舗数が減少したこともありグループ全体の設置台数は減少していたのだが、スロットは131台の増加となり、平均設置台数においては前年より25.8台と大幅に増加した。

これを貸玉別に分類していくと

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タイラグループパチンコ・スロット貸玉別台数推移
年月 パチンコ スロット
通常 低貸 通常 低貸
台数 前年差 比率 台数 前年差 比率 台数 前年差 比率 台数 前年差 比率
2020年12月 10,325 37.5% 6,350 23.1% 9,987 36.3% 839 3.1%
2021年12月 11,426 +1,101 39.7% 6,523 +173 22.7% 9,887 ▲100 34.4% 926 +87 3.2%
2022年12月 11,782 +356 40.5% 6,681 +158 23.0% 9,871 ▲16 33.9% 760 ▲166 2.6%
2023年12月 10,711 ▲1,071 36.5% 7,154 +473 24.4% 10,625 +754 36.2% 886 +126 3.0%
2024年12月 10,162 ▲549 36.3% 6,157 ▲997 22.0% 10,566 ▲59 37.8% 1,076 +190 3.8%

このように、貸玉別に見ていくと2023年末より増加したしたのはスロット低貸玉のみであった。

続いて新台(※)の導入状況を2022年から3年間見ていくと下表の通りとなる。

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タイラグループ新台導入推移
全体 パチンコ スロット
台数 前年差 台数 前年差 台数 前年差
2022年 19,557 13,079 6,478
2023年 18,543 ▲1,014 11,977 ▲1,102 6,566 +88
2024年 13,958 ▲4,585 7,304 ▲4,673 6,654 +88

※新台は導入日から4週以内に導入したもののみとする

このようにスロットの新台導入台数はほぼ前年並みだったのだが、パチンコは前年と比較すると大幅に減少しており、2022年と比較すると約6千台導入台数が減少していた。

これに伴い、集計時点から半年間における新台導入評価を見ていくと下表の通りとなる。

尚、これは半年間の実績値に基づく評価であり、「S」ランクは全国500位以内、「A」ランクは全国1000位以内の店舗が該当する。

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タイラグループ新台導入評価
集計期間 パチンコ スロット
【S】 【A】 【S】 【A】
2022年7~12月 11 12 17 8
2023年7~12月 13 9 17 8
2024年7~12月 7 8 9 6

このように、2024年末時点の新台導入評価は2023年末時点と比較すると、高ランク店舗数はパチンコ・スロットともに減少していた。

最後に、資産価値額も直近3年間について見ていく。

資産価値額はその当時の中古取引状況によって変動するので、前年との比較は意味がないので平均額との比較とする。

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タイラグループ資産価値推移
年月 パチンコ スロット
資産価値 平均差 資産価値 平均差
2022年12月 261,377 +76,226 547,064 +174,460
2023年12月 302,214 +112,599 380,999 +98,365
2024年12月 170,052 +45,057 340,425 +95,389

このように資産価値額は直近3年間ともに平均額を上回っていた。

ただし平均額との差を見ていくと、スロットは前年とほぼ変わりはないが、パチンコにおいては平均との差は4.5万円以上であるものの、前年と比較すると大きく減少していた。

「タイラグループ」においては、2024年は3店舗閉鎖があったものの、『ワンダーランド宮崎芳士店』のように大幅リニューアルオープンした店舗も見られた。

近年大きな動きがあまりないグループだが、2025年は何か動きはあるのだろうか。

[文・構成/情報島編集部]

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