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【寄稿コラム】アイドル店員に依存する「パチンコホールの宣伝活動」はやっぱり邪道

地方でパチンコホールを経営しているお取引先へと向かう。東京からだと如何せん移動時間が長いので、暇つぶしとばかりにユーチューブ動画を視聴することに。これから訪問するお店が運営している公式チャンネルだ。

店舗に勤務しているスタッフが、歌ったり・走ったり・実戦企画に勤しんだりする動画。まあ良くある感じなんだろうと正直甘くみていた。チャンネル登録数も800人程度だし。ところが実際に見てみると、想像以上のクオリティで驚かされる。内容的にも十分楽しめて、ファンへの訴求力はなかなかのモノではないか。一気見している内に店舗へ辿り着いていた。

店内に入ると、美声をとどろかせていた女性スタッフが出迎えてくれる。もちろん初めて会う方だが、何だか有名人に遭遇したような気分だった。

アイドル店員。そんな表現が適切かは分からないが、店舗の女性スタッフにフィーチャーした「SNSでの宣伝活動」はもはや珍しいことではなくなっている。むろんこんなご時世なので職場や顔をネット上にアップすることに抵抗感を示す人は少なくないはず。故に、無理強いは論外であるが。協力してくれるスタッフが居るのならば、たしかに面白い試みだとは思う。

一方で、少し前には「女性店員とZoomでお喋りできるチケット」なるものが、パチンコホールの景品になっていたとの話題も。直接確認したわけではないので真偽のほどは定かではないものの。こうした話を聞くと、個人的には違和感を覚えてしまうのが正直なところか。

また、最近では元祖アイドル店員でもお馴染みのパチンコ店が2月末を以って休業したというニュースもあった。パチンコメーカーが企画した「ぱちんこアイドルスタッフNo.1決定戦」で栄えある第1回目の優勝者ともなっていたため、それなりの知名度もあったことだろう。

そして、つい先日にはこれまた人気アイドル店員さんが退職するとの話が出たばかりである。こうした状況をみていると、(パチンコホールにおける集客案として)スタッフ個人に依存する手法は難しいものだと思わざるを得ない。

アイデアとしては面白いが、何事も程度の問題だ。今後は個人によるSNSでの宣伝活動よりも、企業・店舗単位での活動がやはり主流となるべき。現在見直しの協議を行っている「広告宣伝規制」について、良い落としどころが見つかることを期待したい。


コメント:21件 コメントを書く

  1. アイドル店員(笑)

    だったらアイドルやれ(笑)パチ、スロやりに来るやつは店員なんて殆ど見てないから。

    店員なんだから勘違いしてはいけない。本来業務してくださいな。

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  2. アイドル店員は勝手だが、辞めてライターでも何でも無いのに来店イベントとして販売されてるのはどうだろう?と思う。
    また、アイドル店員を居たお店から辞める迄にさせてる業界人も笑える。

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