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【寄稿コラム】パチンコ業界だけ「依存症」が語られるのは何故か、牛丼チェーン常務の暴言をきっかけに考えてほしい

「生娘をシャブ漬け戦略」「田舎から出てきた若い女の子を牛丼中毒にする」、そんな不適切発言によって牛丼チェーンの常務が即刻解任された。このニュースにはかなり驚かされたものである。

問題の発言があったのは、早稲田大学で開かれたマーケティング戦略における講座中だ。むろん表現自体は下品極まりないもので、論外としか言いようがない。大炎上したのも至極当然のことだろう。

「シャブ漬け」「田舎から出てきた若い女の子」などと、何故こんな表現をしてしまったのか。甚だ疑問であるのと同時に、内容自体は「マーケティングの本質」を突いているもの。そう思った方も少なくないはずだ。誤解を恐れずに言えば「マーケティングの要諦はお客様を中毒にすること」、これに尽きると。

時々無性に食べたくなる、どうしても全て揃えたいと思う。そんなファン心理を如何に醸成するか。牛丼であろうがラーメンであろうが、宝石やファッションや自動車や万年筆すべて、ブランドになるものを売る秘訣は同様である。もちろん行き過ぎると「依存症」との境が曖昧になるのも、全ての業種で抱えている問題だろう。

ギャンブル依存症。絶対的な悪として語られる事象であり、私自身もそう思う。しかしながら同時に(世の中には)これと同じかそれ以上に「害悪と感じてしまうもの」もあるというのが正直なところだ。その代表例がアルコール依存症である。

先日、身内の葬儀で久しぶりに叔父と顔を合わせた。その際に「仕事は大丈夫なのか」と心配される。パチンコ業界は相当厳しいことになっているみたいだけどと。相変わらずイメージ自体が良くないのだろう。もはや業界全体が沈みゆく船のように語られてしまい、寂しい気持ちにさせられてしまった。

それに加えて「ギャンブル依存症についてお前はどう考えているのか」、しこたま酔っぱらった叔父からそんな台詞を何度も何度も浴びせかけられる。場の空気がドンドン酷いことになっていく中で、「アルコール依存症よりは幾分マシだ」と返してやりたかったもの。

そんな台詞を必死に飲み込みながら、私は考えていた。こうした事例は実に一般的で「アル中」という言葉も世間には完全に浸透している。にもかかわらず、テレビをつければビールのコマーシャルがひたすら流れ続ける毎日だ。「ギャンブル依存症」と「アルコール依存症」。この違いは一体何なのだろう。

家族に大きな迷惑をかけることがある。人生を大きく狂わせることもある。だから「ギャンブル依存症」が悪なのは理解するが、買い物依存症だって同じことのはず。依存者の数が違うと言われればたしかにその通りなのかもしれないが、だったら「アルコール依存症」の人も相当数居るはず。それでも「ビールのCMなんか流すな」とはならないのは何故か。

こうした問いへの回答が、ただの不満で終わってしまったら意味がない。少なくともパチンコ業界の関係者は考え続けなければならないことだろう。


コメント:11件 コメントを書く

  1. パチンコはすぐに結果の出る当たりで儲かるのが依存症を産みやすいからダメって話だったけど、最近宝くじではその逆ですぐに結果の出る宝くじが新しく出たってCMをしつこいくらいにテレビで頻繁にやってた。
    なんか違和感感じる。パチンコは叩かれて、公営のギャンブルはなぜそんなに問題にされないし叩かれるイメージが薄いんだろうか。

    昔から朝鮮に献金してるとはお決まりのように言って叩く人がいるものの、今の時代はだいぶ取り締まりが強くなって朝鮮よりも警察やら日本の偉い人達のほうに流れてたりするんだけどな。
    色々難癖つけて国に金取られている業界であることを気にしてない人が多い感じがする。
    依存症がどうとかいうのも、実際のとこやってる施策は対策として意味がないのに強引に入替させたり検定落選させて金を取るための口実だったりする側面も一部あるのだけども。

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  2. 大前提としてパチンコ業界「だけ」っていう思い込みからスタートしている時点で論外だろ
    例えばスマホでもそれに付属してる各SNSやらソシャゲやらの依存症はいくらでも問題視されてるだろ
    流石にコラムのレベルが低すぎて、なんでこんなの載せたのか理解できない次元と言って差し支えない

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