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【寄稿コラム】パチンコホールでのハラスメント事情

中堅ホールの店長が女性スタッフに言い寄るようなセクハラ行為に出た。それを断ると今度はパワハラに出たため、女性スタッフは会社に店長のセクハラとパワハラを訴えた。証拠として音声も録音していたものを提出した。

ところが、会社は彼女の訴えを聞き入れることなく、店長に対してもお咎めは一切なかった。そこで弁護士を入れて争うことになり、結果的に会社は数十万円の和解金を女性スタッフに支払った。女性スタッフはホールを辞めたが、店長は降格されることも現職を続けている。

なぜ、そんなことがまかり通るのかというと、この店長が会社の弱みを握っているためらしい。会社としては世間にバラされると困るから処分もできない。関東では有名なホールだが、闇の部分を抱えているようだ。

この話はセクハラにパワハラのWパンチだが、今、とあるホール現場で問題になっているのがスメル・ハラスメント、略してスメハラだ。あまり聞き慣れないハラスメントだが、スメハラの定義はこうだ。

きつい体臭や香水などにより、周りの人に不快感を与えるにおいによる嫌がらせをスメル・ハラスメントという。

ホールスタッフの女性は、勤務歴2年。入社当初はなんともなかったのだが、去年の夏あたりからA子さんの体臭がお客さんの間で問題になるようになった。

その臭いは腋臭の臭いでもなければ、汗臭さから来るすえた様な臭いでもない。誰もが嗅いだことがないような臭いで、むせる様な臭いだという。お客さんはA子さんが対応した後、A子さんの臭いをかき消すために、遊技説明のパウチで扇ぐほどだ。

A子さんが歩いた後にはA子さんの体臭が何メートルにも渡って残るほどで、その異様な臭いがどれほどかは想像がつくというもの。制服のクリーニングもA子さんのものだけは、消臭もオプションで行っているほどだ。

同僚もA子さんの臭いが気になっているが、体臭はデリケートな問題なので、口に出すことはなかった。

この問題がオーナーにまで上がった。オーナーは悩んだ。どう臭いのことを伝えるか。体臭の問題は病気かもしれない。ましてや女性なのでおいそれと簡単には伝えられない。体臭がきついから会社を辞めてくれ、といえばそれこそパワハラで逆に訴えられるかもしれない。

悩んだオーナーは顧問弁護士に相談した。彼女を傷つけないように体臭のことを伝えてもらうことになった。その場合、男の弁護士よりも女性の弁護士から伝えてもらうようにした。

お客さんに彼女の体臭がスメハラになっている以上、接客することで客離れにつながれば、ホールへ損害を与えることにもなる。

強烈な香水なら使うのを止めてもらえばいいが、体臭はそういうわけには行かない。腋臭は手術で治ることもあるので、原因を究明して手術で治るのなら、手術を勧めることも一つの方法だろう。スメハラの解決策は意外と難しい。


コメント:5件 コメントを書く

  1. 最後まで書くと特定される可能性があるから控えたのかもしれないが
    何故2年は問題なかったのに突然異臭を漂わせるようになったのか
    弁護士入れて話した結果どうなったのか
    までは書いてほしいところである

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  2. モラハラ、パワハラは止めることできますけどスメハラは確かにデリケート。
    私の勤め先にも物凄く強烈な加齢臭のする女性がいますが同じように女性なので誰も伝えられません。
    私は職場が違うのがせめてもの救いですが同じフロアにいる連中の不満は切実なもののようです

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