数年前から遊技業界でも「依存問題」に対して真剣に取り組むようになりました。それは関係当局の行政講話でも、マストな事項として伝達されていることですね。
大々的にスタートしたといえば、2019年5月にパチンコ・パチスロ産業21世紀会と全日本社会貢献団体機構で構成する「パチンコ・パチスロ依存問題フォーラム実行委員会」が、東京中野でフォーラムを開催したことでしょう。
ちなみに私は、それ以前から依存問題には興味を持っていました。実際にパチンコ店へ就職するまでは、パチンコにおけるいわゆる「オカルト」を完全に信じこんでいた人間だからです。
「遊技機には当たりやすい波が存在する」「パチンコ店は大当りの遠隔操作をしている」「筐体を叩けば大当りしやすくなる」などなどのオカルトを信じた上でパチンコをしていたのです。その結果、新車購入の頭金にまで手を出してしまったり、用事をサボってパチンコ店に行ってしまったりと、かなりの依存ぶりをみせていました。
しかしパチンコ店の従業員になって、そのオカルトを一切捨てることができたのです。するとプライベートでの打ち方もずいぶん変わったように思います。そうした経験を踏まえて、依存問題のセミナーに参加し、並行して関連する書籍も購入するようになりました。
そこで得られたのは、遊技することと含めて、「ギャンブル等の依存症」という共通の病気は存在していないということです。パチンコの依存症だから病気なのですぐに受診したほうが良い、という考えは誤りということです。私もまだまだ勉強不足で恐縮ですが、それを示す前に、その人の生活や成り立ち、家族、環境などの社会的な背景を見つめていくことが大事だとわかりました。
そのことを考えながらパチンコ店を巡回していますと、お客様との対応から「もしかしたらこのお客様は依存症なのではないか」と感じることも多々ありました。私が正攻法のパチンコ知識を伝えても、オカルト寄りの考えのお客様が怒ってしまうことも少なくありません。
そこで私は、パチンコの依存問題で主に2つのことを大切にしています。
①パチンコ(パチスロ)は打ち始めた時点で「負け」である。最初からレジャーとしてパチンコを打ち、投資は戻ってこないという認識を持つこと。
②パチンコのデジパチでは「完全確率抽選方式」によって大当りが決まる。よって、パチンコ(パチスロ)の大当りやゲーム性の仕組みを知って、納得して遊技を楽しむこと。
もちろんパチンコ店は「店」ですから「商売」をしているわけです。浦安にある某テーマパークでも「商売」をしています。そこで投資をして、「夢」を購入していることと同じです。また、私はパチンコ店に勤めて遊技機や遊技場の仕組みを知りました。いくらお店や台に文句を言っても、何も無いのです。それまでの自分がとても恥ずかしくなりました。
このことを理解できれば、パチンコにおける依存問題はおのずと解決できるものと考えています。
■プロフィール
拝 二刀(おがみ にとう)
パチンコ歴20年以上のホール従業員。最近は財布事情も厳しく、公休日のパチンコは低貸パチンコのみ。条件が良ければ高速道路を使って片道1時間のホールまで打ちに行くマスクを被った変わり者。さらに、最近オープンした「ゲームセンタータンポポ」に足繁く通っている。
依存問題を解決するには?
パチンコ屋全店廃止。以上!
現に2020年は、一時期ほぼ全店休業してたし。
ダニ村を持ち上げまくって荒稼ぎした数多のマスゴミ