パチンコホールの閉店ラッシュが続いているのは既報の通りだ。本年の累計閉鎖数は既に650店舗を超えている。これにより、全国で営業しているパチンコホール数は7337軒となった。(なお、弊社のデータベース上では一部の「ツイン店舗」を1軒としてカウントしているため、警察庁発表数値などとは若干乖離があることにご留意頂きたい。)
1995年には1万8000店舗あったパチンコ店も、7000店舗割れが見えるところまで減少している。特に2020年からの3年間だけで、閉鎖したホール数は2000軒以上となる見込み。「コロナ禍」と「規則改正」のダブルパンチによる影響はやはり甚大であったと言わざるを得ない。
現在も毎日のように閉鎖告知を行うホールが出ているものである。そうした情報をまとめていると、弊社独自の指標「新台導入ランク」との相関性が高いことに改めて気付く。
ちなみに弊社ではパチンコホール1店舗ごとに新台をどれくらい導入しているか、随時集計を行っており、「Sランク」から「Eランク」までの6段階に分類している。その中で「Eランク」としているのは、直近半年間において1台も新台を導入していないパチンコホールのことだ。
もちろん新台を全く買っていない店舗の中にも、顧客から支持される優良ホールは存在している。しかしそれはあくまでもごく一部の例外であり、新台導入ランクが「E」の店舗は大半が集客に苦慮している不振ホールであるのが実態だろう。
そして閉鎖する店舗の新台導入ランクを見ると、ほぼ「Dランク」か「Eランク」の店ばかり。パチンコホールにとって最大の経費となる「機械代」を削減するのは、不振ホールにとって当然のことである。
裏を返せば、現在営業中のEランク店舗は「閉鎖予備軍」という見方が出来るということ。それでは7337軒の中で「Eランク」のホールはどれくらいあるのか。
確認してみると計514店舗となっていた。全体の約7%ほどが、本年4月から9月までの半年間で1台も新台を購入していない(入替は中古台のみという)店舗である。正直もっと沢山あると思っていたが、意外にも少なかったというのが率直な感想。
いずれにしても、経費削減を徹底しているホールでは、もちろんスマート遊技機の導入も難しいことだろう。こうした閉鎖予備軍の多くが実際に閉店する日もそう遠くないものと思われる。閉店ラッシュはまだまだ続きそうだ。
ゼロになるまで閉店ラッシュ切に望む!
低貸し専門店なら新台の導入をせず、中古台の購入のみでも不思議ではない。
あと、秘境的な場所にあるパチンコ店。
たとえば離島に1店だけあるパチ屋なんかは新台を買う必要性がないんですよね。
こういう店は来年以降も意外と生き残っているかも?