以前、アメリカのカジノ企業の経営陣が「日本のパチンコ産業」を視察するために来日した。その際、パチンコ店の収益構造や業界の概要を説明してほしいとガイドを依頼されたことがある。
その会社は、当時カジノ企業の中で最も「情報分析」を経営に取り入れていた。その成果で大きく業績を伸ばし、CEOはじめ役員には大学の情報系教授が何人もいたもの。
そんな彼らが最も力を入れていたのがプレイヤーの行動分析。お客様一人ひとりから収集した膨大な行動追跡データを元に、その人の「予測生涯価値」を算出する、そうしたソフトウェアまで開発していた。つまりプレイヤーが一生のうちにいくらお金を使うか予測するのだ。
仮に1000万円と見積もって年齢が40歳であれば、平均寿命からあと30年はプレイヤーであり続ける。であるならば毎年30から50万円だけ落としてもらえればいい。
マネージャーの仕事は「如何に長くお客であり続けてもらうか」だけ。そうした個別の顧客対応に集中する。カジノ企業のSDGs(持続可能な開発目標)とは、つまり自社に対する顧客ロイヤリティの維持に他ならない。
長く遊んでもらうためには大負けが続くことは避けたいところ。変化がなければお客も飽きる。カジノで可能な顧客サービスをそのままパチンコ店に持ち込むことは当然難しい。それでも「持続可能な開発目標」自体は共通するはず。
「遊技台単位」でのマーケティングから「顧客単位」でのマーケティングへ。パチンコ業界における長年のテーマだが、30年経ってもほとんど進まないのは何故か。客単価すら把握できないままに、マーケティングを語る業界もかなり珍しいはず。
観光客といった一見さんは絶対負けるということだな。旅打ちはもうできないな。
ネタがないのか知らんがカジノとパチンコを同列に考えているなら間違いだ。
特殊景品と三店方式辞めれば、イベントだろうが設定開示サービスだろうが好きにできると思うぞ。
グループ一斉出禁になることがあるということは、会員カードや各台カメラを利用した顧客管理はすでにされていると思う。