パチンコホールに勤める従業員の皆さんならば、お客様に対して色々と思うこともあるでしょう。ひと昔前の遊技場ならば、お客様よりも従業員の方が立場的に上だったことも。しかし現在では、大半の法人が「顧客第一主義」を掲げているものです。
これにより「お客様に文句なんか言うな」というスタンスで高圧的な態度をみせる遊技客も少なからず出てきているのが現状でしょう。いくらお金を使うお客様が偉いとはいえ、「カスタマーハラスメント(カスハラ)」にまで発展し過ぎているケースが多く見受けられるのは非常に残念なことです。
ちなみに、日常的に店内でお客様から言われる台詞としては「回らない」「当たらない」「●円使っているのに何故当たらないのか」「●回転も回して当たらないのは絶対おかしい」などの愚痴が大半。もちろん気持ちは分かりますし、多くの場合はコミュニケーションの一環として対応可能なものです。
また、「ランプで呼んでいるのにやって来るのが遅い」といったサービス面に関する苦情は、現場スタッフとしても反省・改善しなければならないことでしょう。
しかし何事も程度の問題であり、中には単なる誹謗中傷の連呼となるケースもあって、心を痛めるスタッフが数多いことは知ってもらいたいところですね。
その上で、今回の本題は「行き過ぎたボタン連打」についてです。
パチンコ機には、現在当たり前のように「チャンスボタン」が備わっています。ひと昔前には考えられなかったのですが、リーチや予告で使用したり、いわゆる大当たり絵柄を揃えたり、激アツ演出を呼び込んだりなどと様々な場面でボタンは活躍しています。
あくまでも演出の範疇で使用するわけですが、そのことで相当クレームに発展することがあります。それは「チャンスボタンの連打や強打」について注意された時のこと。
パチンコ機における大当りの仕組みを知って、やさしく軽い動作で楽しめばもちろん問題ありません。しかしながら、一心不乱に手をグーにしてドカドカと大きな音を立てて連打したり、一撃の強打を行なうなどの行為が後を絶ちません。
これに対して、周囲のお客様から「連打がうるさい!」とのクレームが従業員に入ります。対象のお客様に注意をすると「自分以外もやっているだろう」と聞き入れてくれません。数回注意して少しは収まったとしても、数日経過するとまた音を立てて連打や強打を繰り返します。それを注意してはまた繰り返す、そんなイタチごっこです。
こうした遊技客もお客様の一人には違いありませんので、現場スタッフの対応もなかなか難しいのが実態でしょう。何度注意しても止めないのであれば、本来ならば出入り禁止等の対応をとるべきなんですけどね。そうした対応が出来ないパチンコ店は少なくありません。
そこで個人的には、遊技機メーカーに「連打や強打を止めさせるような機能」を備えてもらいたいと思っています。チャンスボタンを連打や強打した場合、警告音と共に強制的に液晶の遊技動作(画面)を完全に止めてしまうなど。
自分自身が迷惑な行為をしてしまったことを自覚させないと、いつまでもその行為を継続させてしまいます。
遊技環境面の整備とは、USB充電器の設置といったハード面だけの話ではありません。不正客はもちろん、不良客への対応もまた良い店づくりには欠かせない大切な要素なのです。
■プロフィール
拝 二刀(おがみ にとう)
パチンコ歴20年以上のホール従業員。最近は財布事情も厳しく、公休日のパチンコは低貸パチンコのみ。条件が良ければ高速道路を使って片道1時間のホールまで打ちに行くマスクを被った変わり者。さらに、最近オープンした「ゲームセンタータンポポ」に足繁く通っている。
単にボタンなんか無くせばいい。
押したからって当たる訳じゃあるまいし邪魔でしかない。
現実、客は無職に乞食にガイジに犯罪者にボケ老人でしょ?
普通の人(例えば、仕事帰りのサラリーマンや土木作業員や工工場労働者)はみんな引退してしまった。競馬競輪やってる笑