直近の遊技機検定通過情報で、ちょっと気になったことがありました。ぱちんこ遊技機の型式名は『PA祭2』(APS)です。未確認ですが、現在は解散してしまった普通機専用製造メーカー「株式会社愛喜」で最後に発表した普通機『PA祭』の後継機なのかもしれません。
今回は同メーカーと、『チャレンジャー幸手店』(幸チャレ)や「ゲームセンタータンポポ」でお馴染みの「ひげ紳士さん」がコラボした普通機に関するお話を少しさせて頂きます。
まずは「愛喜」の話題から。活動期間は約7年と短かったかもしれませんが、とても内容が濃いものであり、記憶に残り続けている会社さんですね。
ちなみに同社は、別の普通機メーカーの製造や技術を引き継ぐカタチで創業されたと伺っています。その代表は女性の方で、旦那さんは某回胴式遊技機販売会社の代表でした。同販社の専務だった奥様が一部社員の方と「愛喜」を立ち上げたのが始まりです。
私が同社を知ったのは毎月参加していた某セミナーでのことでした。そのセミナーの賛助会員となり、たしか『CRAコスモパニック』シリーズのプレゼンを観たのが最初だったかと思います。後に懇親会などでそのご夫妻とお話させていただく機会があって、それから繋がりが出来たのでした。
なお、埼玉県春日部市に本社兼工場として存在していたものです。どちらかといえば越谷市に近いのどかな田園地帯に位置していました。社員の皆さんもアットホームな印象でしたね。
そんな同社の目玉企画として「工場見学」があり、それも無料でした。他の遊技機メーカーでも工場見学する機会はたまにありましたが、様々な機密情報保持の観点からなかなかオープンには出来ないのが一般的でしょう。
しかし同社は普通機専門であったため、(特に機密になるものが無いことからも)非常にオープンな雰囲気でした。以下は、工場見学時の内容となります。
まずは朝礼から。「愛喜の朝礼」ですが、民間の社会教育団体の朝礼発表会で優勝してしまうほどクオリティの高いものだったと記憶しています。時間にして10から20分くらい。単なる企業理念などの読み合わせだけでなく、某人間学を学ぶ月刊誌などを輪読して、その感想を社員全員で共有したりしていました。こうした朝礼風景も工場見学する参加者に観てもらうのです。
次に一通りの遊技機製造の過程を一緒に体験します。普段は観られないセル盤に釘を自動で打ち付ける場面などもあって、とても興味深いものでした。各部品の取り付けも見学者にやってもらいます。普通機とはいえ、球が裏側からどのように流れていくのかなどを知ることができ、非常に貴重な体験でした。
そして最後のお楽しみが「社長の賄い」です。工場見学して賄いまである遊技機メーカーは本当に珍しい。だいたいカレーが多かったのですが、本当に美味しかったことをよく覚えています。
このように私は複数回、工場見学に参加したのですが、あの「ひげ紳士さん」も某パチンココミュニティサイトの企画で一緒に参加していました。そこで、いわゆる『ひげパニック』なるオリジナル機の製作へと繋がっていくのです。
次回以降では、そのひげさんの機種ができるまでのお話をさせていただきたいと思います。
■プロフィール
拝 二刀(おがみ にとう)
パチンコ歴20年以上のホール従業員。最近は財布事情も厳しく、公休日のパチンコは低貸パチンコのみ。条件が良ければ高速道路を使って片道1時間のホールまで打ちに行くマスクを被った変わり者。さらに、最近オープンした「ゲームセンタータンポポ」に足繁く通っている。
イマドキ普通機とか儲からないつって機械を買わなかった店が悪い
その店が客からそっぽ向かれて閉店しまくってる現実
誰も原因究明しない業界に未来はない
正村ゲージは美しいですね。今のパチンコはただ液晶見ているだけ、悲しいですよ。一発台や権利モノ、羽根モノ全盛時代が一番楽しかった。