【拝二刀の訪遊記⑮】千葉県柏市の『やすだ柏店』が新築でオープン予定、建物自体はほぼ完成しており千葉県最大級となるかに注目

『やすだ柏店』

千葉県柏市にある『やすだ柏店』（安田屋）が８月下旬から店休し、建物を改築して今冬に新築リニューアルオープンを予定しています。ちなみに私は同地域のパチンコ市場を見たことはなく、市内主要駅「柏駅」前に２つの大型店舗が存在していることくらいしか知りません。

そのため今回は、同店がグランドオープンする前の市場がどうなっているのかを視察してきました。１０月１７日（月）に『やすだ柏店』を訪れると、建物自体はほぼ完成している様子でした。まだ内装や駐車場などは整備中といった感じです。今年冬のオープンには十分間に合うでしょう。

そんな同店と最大の競合店舗となるのは、１キロ弱ほど離れて同じ道路沿いにある『マルハン柏店』（マルハン東日本カンパニー）で間違いありませんね。２００７年に商業施設の居抜き物件からオープンさせた店舗です。スタート当初は総台数が９９６台でしたが、増設をして現在の総台数は１フロア１０４０台。周辺には中小のパチンコ店はありますが、こちらが地域最大ホールとなっています。

続いて周辺環境ですが、同店周辺は建売の新興住宅地や物流センター、そして一部農地が混在している感じです。場所は「柏市十余二」という地名。なお、十余二とは明治初期に千葉県内を開拓して番号順に地名が付けられたことに端を発しているよう。初富（鎌ヶ谷市）、二和（船橋市）、三咲（船橋市）、近くの豊四季などと名付けられ、十余二は十二番目ということでした。

メイン通りの「国道１６号線」から交差点を入り、少し進んだ対面道路沿いに位置しています。しかし１６号線から近いのはマルハンの方ですね。マルハンにはボーリング場・ゲームセンター・業務スーパー・各種飲食店などが入っています。この周辺にはそれ以外に数軒のコンビニぐらいしかなく、ロードサイド型の商業施設はやはり１６号線を目指さないといけないようです。

また、『やすだ柏店』前の道路はバス通りではありませんでした。最寄りのバス停までは約１キロほど。故に柏駅からバスでの集客はあまり期待できないかもしれませんね。柏駅の近くには「ＰＩＡ」と「楽園」という大型優良ホールが存在していますが、こうした駅前店舗との競合関係は薄い気がします。

私は柏駅西口と庚塚の往復でバスに乗ってみました。庚塚から柏駅までの路線バスは、ほぼ並行する１６号線から多少離れたやや狭い道路を走ります。ちなみにこの付近の１６号線は、八千代方面に向かうと国道６号線と交差する「呼塚交差点」という渋滞の名所があります。これを避けるために、あえてバス通りを通る地元の車も多く見られました。

ちなみに駅としては一応近いのが、つくばエクスプレス線「柏の葉キャンパス駅」となります。同駅周辺も開発がかなり進んでいる様子でした。高層マンションや商業施設なども数々建てられていて、隣駅となる「流山おおたかの森駅」も含め人口が急増している様子が理解できます。ということで、商圏の魅力度はかなり高そうに感じました。

柏の葉キャンパス駅付近

なお、「やすだ」といえば昨年１２月に千葉市花見川区の『やすだ幕張店』が２ヶ月の休業を経て９６０台から１２４２台へ改築を行ったことも記憶に新しいところでしょう。これは、ちょっと離れた『ビックマーチ東習志野店』（運営・ジョイパック）のグランドオープンに伴う対策でした。

しかし「ビックマーチ」は１３００台以上の総台数で「千葉最大」をアピールでき、『やすだ幕張店』は総台数を越されてしまいました。そのため今回の『柏店』の改築では、『幕張店』で成しえなかったことを達成する勢いでオープンさせる可能性も考えられるところですね。

『やすだ柏店』が改築前よりも総台数を増台させてオープンするのは間違いありません。改築前の総台数６４０台から倍以上の総台数に仕上げてくる可能性も。未確認ですが、新生の総台数が１４００台近くになるのではないかという情報も聞かれます。現場を観る限り、その可能性は十分ありそうです。

グランドオープン日が今から待ち遠しいですね。オープンしたら再び視察させて頂こうと思います。