前回取り上げた『やすだ柏店』に続いて、近隣パチンコ店の視察も行っています。まずは1キロ弱ほど離れた『マルハン柏店』から。
こちらはボーリング場やゲームセンター、業務スーパーや飲食店などが複合して入っています。それらを含め全体を「マルハンエンターテイメントモール(MEM)」と称していました。視察したのは10月17日(月)の14時頃。いわゆる「7のつく日」であり、全体客付き率は80%超え。『やすだ柏店』が休業中とはいえ、圧巻の一言でしたね。
メイン入口から店内に入ると、広い中央通路に流れる感じです。そこから左右にパチンコ島があって、奥にスロット島という構成でした。ちなみに入ってすぐの左右パチンコ島が「海物語シリーズ」で、メイン機種という位置付けなのでしょう。その次が「ガンダUC」「からくりサーカス」、そしてその次に「エヴァ咆哮」という並びになっていて、主力機コーナーは玉積み方式を採用していました。
続いて「JR柏駅」へ移動。同駅の南口はそれほど広いロータリーなどはありませんが、階段などで降りるとアーケード街が見えてきます。その入口際に「PIA」の各店舗が目立っていました。4円パチンコの「パチンコ館」、1円パチンコと10円スロットの「本館」、そして20円スロットの「スロット館」という3店舗体制ですね。
3館合計の全体客付き率は約60%をマークしていました。10円スロットの高稼働も印象的だったといえるでしょう。ちなみに以前、横浜関内駅前の視察時に『PIA伊勢佐木町店』に行きました。その時は5円スロットだけのフロアがあり、高稼動だったことを覚えています。柏店では10円スロットを1フロアで構成していました。低貸しスロットで1フロアの戦略というのは中々見ないものであり、PIA独自の戦術・強みといえるかもしれません。
そして最後が『楽園柏店』です。PIAと同じく柏駅南口近くにあり、激安スーパー「ドン・キホーテ」内の地下1階に位置しています。こちらは1フロアで総台数1068台。1円パチンコは正面に入って左側奥にもありますが、その島は完全に見えない状況でした。そしてこちらもPIA同様に大半が各台計数機を使用していました。
楽園の全体稼働率は50%ほど。こちらも強豪ホールの名に恥じない高集客を見せていたものです。そんな中でスロットは通常貸営業(20円)のみなのが特徴的といえるでしょう。
駅前ホールの「PIA」と「楽園」。この2店舗における熾烈な集客競争は今後も続いていくことでしょう。良きライバル関係として市場を盛り上げていって頂きたいところですね。
そして郊外ホールの「やすだ」と「マルハン」。この優良ホール2軒の戦いも大きな注目を集めることは間違いありません。『やすだ柏店』は昨年にグランドリニューアルした『幕張店』と同じく相当気合が入っているものと予想します。
パチンコは「マルハン」と同じくメインのミドル機を中心に箱積み対応エリアとなるでしょう。特に変形島を仕掛けることは無いかもしれませんね。変形島はパチスロコーナーに用いるはずです。なお、『やすだ幕張店』では、パチンココーナーからパチスロコーナーへ至るメイン通路の導線が正直よく分からなかった印象でした。この辺りが改善されていることを望みます。
最後に、やすだの特日はおそらく「7のつく日」と思われます。各入口にメインキャラ「ヤンクル」が置かれていたりします。この点も「マルハン」も同じであり、市場全体の盛り上がりに相当期待出来そうですね。マルハンもどのような戦略・戦術で対抗してくるか、今から本当に楽しみです。
■プロフィール
拝 二刀(おがみ にとう)
パチンコ歴20年以上のホール従業員。最近は財布事情も厳しく、公休日のパチンコは低貸パチンコのみ。条件が良ければ高速道路を使って片道1時間のホールまで打ちに行くマスクを被った変わり者。さらに、最近オープンした「ゲームセンタータンポポ」に足繁く通っている。
そんな地域知らんぞ
丁寧な口調だけど、言い回しがコラム以外の記事を書いているやつに似ているな