今回は千葉県富里市の「東関東自動車道・富里インター」周辺におけるパチンコ店についてリポートいたします。
なお、同地区にあった『イーグルアール富里店』(正栄プロジェクト)が閉店したのは本年1月16日のことでした。年明け早々に「パールショップともえ」の株式会社カクタに事業承継されたことが官報に公告されており、近い将来オープンすることが予想されるところです。
そのため、「パールショップともえ」のオープン前に一度商圏内を見て回ってきました。2022年10月24日(月)の15時頃に視察を行っています。
まずは『エヌワン富里インター店』から。今回視察した3店舗のうち、完全な低貸専門営業を行っているのは同店だけでした。関東ではあまり馴染みのないホールですが、新潟県外に初進出したのがこちらの店舗となります。個人的には新潟県のパチンコ店を数年前に視察しましたが、店舗外観(ファザード)はもちろん地元新潟にある店舗と全く同じだと感じたものでした。
パチンコは2円・1円・0.2円でパチスロは10円と5円という構成になっていて総台数は640台です。低貸専門店とはいえ、全体稼働率は60%近い数値をマークしていました。ちなみに少し不思議だったのが、一部とはいえ2円ミドル海物語シリーズとスロット全体で箱積みを採用していた点でしょうか。他のパチンコ店では主に『エヴァ咆哮』や『ガンダムUC』などで箱積みを採用しているケースが多いもので、意外に珍しいケースと言えるでしょう。
続いて視察したのが元『イーグルアール富里店』と道路を挟んだ向かいにある『夢屋富里店』です。同店は数年前に低貸専門店として『エヌワン富里インター店』と施策がバッティングしていましたが、数か月前に1円以下のパチンコ1島を4円パチンコとして通常貸営業も取り入れるようになりました。ただし集客面では苦戦気味と言わざるを得ませんね。
夢屋は、全国展開しているダイナムグループの一員です。したがって「ごらくシリーズ」を含めたPB機を導入することが可能です。『夢屋富里店』でも「ごらくコーナー」を形成していました。1島40台のうち32台で構成。しかし視察時に稼動していたのは6台のみで、約1年前に登場した『満開花火』はすでに撤去されていました。
そして最後に『パールショップともえ富里802』。富里インターからはちょっと離れ、東関道とほぼ平行しながら北へ数キロ離れた場所に同店があります。前回も触れましたが、同インター目の前で営業していた旧店舗を継承したカタチです。通常貸営業メインで総台数は屋号の通り802台です。その総台数から、通称「ハチマルニ」とも呼ばれていますね。
なお、別の機会に改めて述べる予定ですが、ともえグループでは低貸し施策を基本的にやらない流れがありました。約15年前に他のパチンコ店が1円などを始めても、同グループは一切取り入れなかったものです。しかし、ここ最近になってようやく低貸営業もスタートさせていました。
『パールショップともえ富里802』における視察時の客付き率は35%ほどで店内は賑わいを見せています。パチンコでは4円の一部で箱積みの1島が存在し、主に直近のメインミドル機が置かれていましたが、その他は全て各台計数機を採用していましたね。(パチスロは箱積み)
こうした富里インター周辺の3店舗から、やや北西の方向に車で約10分進むと、『パールショップともえ成田969』(ビショップ)があります。同店はグループ内でも本店機能的な位置づけといえそうですね。富里802沿いの道からまっすぐ行くことができます。多少商圏は違うかもしれませんが、十二分に回遊可能な店舗として考えられます。
こうした競争環境下で元『イーグルアール富里店』跡地は、どのような施策の店舗にしてくるのでしょうか。まさかの「低貸専門店」というパターンは果たしてあるのかどうか。再始動の日を楽しみに待ちたいものです。
■プロフィール
拝 二刀(おがみ にとう)
パチンコ歴20年以上のホール従業員。最近は財布事情も厳しく、公休日のパチンコは低貸パチンコのみ。条件が良ければ高速道路を使って片道1時間のホールまで打ちに行くマスクを被った変わり者。さらに、最近オープンした「ゲームセンタータンポポ」に足繁く通っている。
ともえがイーグルを買ったのは店じゃなくてジャグラーが欲しかったんじゃないかという声もあった
当時は書類が出ないんじゃないかという話もあったけど、今は台数は少ないとはいえ普通にアイムとか置いてるな