【寄稿コラム】パチンコではそもそもオカルト系の許容範囲が広い、遊び心で作った個人のバイオリズムグラフすら参考にするお客様も

ずいぶん前にパチンコホールの「会員管理システム」を開発したことがあった。出玉表示端末を店内に設置しネットでも大当たり情報を見ることが出来るというもの。

今なら当たり前の機能だが、当時は画期的だった。大手チェーン店を中心に採用されて100店舗近く設置が進んだものだ。

あるとき最初期に導入した大型店の店長から「お客さんが大量にデータをプリントアウトするのでロール紙がすぐなくなる、なんとかならないか」と相談された。どういうことかと調べてみると、お客様が大量に印字するのは「出玉履歴」ではなく、遊び心で作った個人のバイオリズムだった。

会員カードを差し込むと誕生日などの個人情報から一人ひとりのバイオリズムグラフが表示されて、その下に「今日は心身ともに絶好調!〇〇台がおススメ!」などと載せたものである。

もちろん冗談半分。ただ、ホールコンピュータとも連動させてそれなりのデータ分析を行った上で表示内容を変えるアルゴリズムではあった。運も左右するパチンコではそもそもオカルト系の許容範囲も広い。バイオリズムなど気にするお客様は、余計何かにすがりたかったのかも。

むろん店側が結果責任を負うことはないが、特にお客様からのクレームもなかった。「馴染みのない台を勧められ初めて遊ぶお客様も意外と多かった」と店長が振り返る。今ならさらにできることがあるかもしれない。いや、余計なことをしない方がいいか。

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