新台導入状況、機種構成からパチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回ピックアップするのは12月13日に『やすだ柏店』が巨艦ホールに生まれ変わってグランドオープンする「安田屋グループ」。
「安田屋グループ」は首都圏を中心に店舗展開する有力チェーン。全て『やすだ』の屋号を冠し関東地方に22店舗を運営。駅前立地型の店舗が多く、またパチンコの比率が比較的高い点が特徴的で、1店舗あたりの設置台数は競合企業の中ではやや小さめの部類であったが、2021年12月に千葉市花見川区の『やすだ幕張店』が2ヵ月間の休業を経て、960台から1242台へ改築を行ったように、店舗の大型化を進め、現在1000台以上の巨艦店舗を3店舗運営している。
そんな「安田屋グループ」の新台導入評価(※1)を見ていくと、大型店舗を中心に評価が高く、パチンコは8店舗、パチスロは7店舗が最高の「S」評価であった。パチスロの「S」評価の店舗は全てパチンコも「S」評価であり、この7店舗においては、グループ設置台数上位7店舗であることから、大型店対する意気込みの強さがうかがえた。
それ以外の中規模店舗に関しては、概ね「A」~「B」評価にとどまっており、大型店舗ほどではないものの一定以上の新台を導入しているものと思われる。
また資産価値額(※2)をみても、パチンコは30万2989円(全国平均:19万2442円)、パチスロは58万9301円(36万5011円)と、全国平均を共に超えていた。
店舗別にみると、一部小型店舗を除いて、パチンコもパチスロも平均額を超えており、人気の高い機種を取り揃えていると言えよう。
さて、大型店舗を中心に積極的に投資する傾向が見られる「安田屋グループ」だが、12月13日にグランドオープンする『やすだ柏店』の総設置台数は1120台の巨艦店舗。ちなみに、8月に閉店するまでの新台導入評価は、パチンコ・パチスロともに「A」ランクを維持していた。
スケールアップしての新規開店であり、今まで以上に力を入れてくることが予想されるところ。引き続き注目しておきたい。
※1:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内となっている。
※2:資産価値
各機種における中古取引額の平均値を足していき、店舗の平均額を算出したもの
店舗における機種の価値を判断する指標となる
いわゆる大看板が何をしようとしているか知れるのは非常によい
これを見て他企業がどう動くか、そこらの識者の予想もでてればなおよし
ヤスダみたいに昔からあるパチ屋は応援したくなる