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【新春編集部コラム】朝三暮四と朝令暮改

新年あけましておめでとうございます。

昨年は翻弄された一年だった。旧規則機の撤去や新規則機の導入、そしてスマスロ。コロナ、政治や釘や景品の問題も再燃した。客足は戻らず、閉店する店舗数も高いまま推移した。右往左往する中で、しかし、翻弄されない人たちもいた。ある営業本部長は、撤去にしてもすでに何年も前から決まっていたことだし、スマート遊技機も業界が挙げて導入を促進する方向ならばついていかざるを得ず、ユニットはじめ設備の更新も計画を大幅に前倒しして決めた、と言った。反対に、規則の変更がどれだけ稼働に影響を与えるかは導入するまでは分からない。初動を見極めすぐに次の対策が打てるよう事前に策を考えておくだけ。「なので、あなたは翻弄されたというが、私たちは特に何か大きな波に襲われたという感じはしていない」と。

CR機の導入で業界が大きく変わったのは周知の事実。ただ、変わるまでのスピードはエリアごと企業ごとに大きく異なった。スマート遊技機も同様の変化を業界に促すのは間違いないが、その受け止め方は海面近くの波をもろにかぶって翻弄されるか、海面下の海流を把握した上で進路を決めるかでピンチにもなりチャンスにもなる。

業界の趨勢はお上が与えてくれる規制緩和次第だから企業努力でできることは少ない、と言う経営者がいる。

朝三暮四という言葉がある。中国の宋の時代、餌を減らしたい飼い主が猿たちにとちの実を朝3つ夕に4つにしたいと言うと猿たちは怒った。では朝4つ夕3つにすると言うと猿たちは喜んだと言う。

古来、施政者のやっていることは変わらない。耳当たりのいい言葉を使い、不都合なことはどさくさに紛らわす。朝三暮四で怒ったり喜んだりする猿相手では当然の措置かもしれない。エサを与える側から見れば真面目にバカを相手にしていても仕方ないと。

もらうことに慣れきってしまうとこういう思考が当たり前になる。もらうことが常態になると知らず知らず卑屈な態度をとるようになる。社会的地位や位置は関係ない。もらうことを否定する非正規社員もいれば、もらうのが当たり前と考える取締役もいる。

似た熟語に「朝令暮改」がある。朝出した命令が夕方にはもう改められること。ころころ変わって一定しない態度を否定的に捉える使い方が一般か。ただ、ネット主体のビジネス構造では朝令暮改が前提になる。試さないと分からない。そして分かったらすぐに修正しなければならない。

正解が出てきたものをもらい続けてきた人や企業こそ茨の道が開けている。海面に近いところでは翻弄されつつ、海流を見極め進路を決めたい(vs-mail@vsearch.co.jp


コメント:4件 コメントを書く

  1. 違うんだよな…業界全体に出された規制ではあるんだけど、ホールが潰れてゆくのは自分等の経営手腕の跳ね返り。博打じゃなくて遊技だって言い張るなら、サービスでお客を満足させれば良かっただけ。対価に満足度が合わない所にお金は落とさない、当たり前の話しですね。

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  2. このコラムも意味がない。

    業界はもはや終わっているから

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