新台導入状況、機種構成からパチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。新台導入評価が「S」ランク店舗周辺の状況を見ていく。
今回対象とするのは茨城県水戸市。茨城県水戸市は、茨城県の県庁所在地であり、人口も県内で最も多い約27万人となっている。パチンコ店は20店舗が営業しており、そのうちパチスロ専門店が3店舗。20店舗の合計設置台数は9,446台で、1000店舗以上の巨艦店舗はなく、1店舗あたりの平均設置台数は472台とそれほど大きくないのが特徴的。
そんな水戸市内における新台導入評価がともに「S」ランクの店舗は『ビックマーチ水戸本店』(969台)、『ビックマーチ河和田東店』(821台)、『マルハン水戸けやき台店』(768台)、『マルハン赤塚店』(932台)の4店舗。全国最大手「マルハングループ」と、地場の北関東を中心に店舗展開している「ジョイパックグループ」がそれぞれ2店舗ずつあるのみであった。
この4店舗を見ていくと、『マルハン水戸けやき台店』と『ビックマーチ水戸本店』が1km圏内に位置しており、直接的な競合状態となっている。
前者は国道6号線と国道50号線の交差点沿いで、後者は国道50号線沿いに位置しているので、『マルハン水戸けやき台店』のほうが利便性は高いといえよう。また、両店舗の1年間の新台導入台数を見ていくと、両店舗とも約750台でほぼ同数、1台当たり45万円換算で計算すると、約3億4千万円となった。
総設置台数を比較すると、『マルハン水戸けやき台店』が『ビックマーチ水戸本店』よりも201台少ないので、マルハンの方が新台の比率が高い店舗であるといえる。
一方、資産価値額を見ていくと、『マルハン水戸けやき台店』は、パチンコが29万6,878円、パチスロが65万9,189円で、『ビックマーチ水戸本店』は、パチンコが28万5,969円、パチスロが25万9,207円と、パチスロに大きく差がついていた。
『ビックマーチ水戸本店』は低貸パチスロを設置していることも一因であるが、『マルハン水戸けやき台店』の方がパチスロに力を入れていることが見受けられた。
また、残りの2店舗を見ていくと3km圏内に位置しており、『マルハン水戸けやき台店』『ビックマーチ水戸本店』ほどではないものの、競合状態になるといえる。
さらに、茨城県で営業している「マルハングループ」の店舗を見ていくと、県内8店舗営業している中で、新台導入評価がともに「S」ランクなのは4店舗。残りの2店舗のうち1店舗である『マルハンつくば店』の半径1km圏内には『ビックマーチつくば本店』が営業している。
このように、近接する「S」ランク店舗を見ていった中で、データからマルハンが地場のどのグループを意識しているかが見られたのは興味深い結果となった。
※1:新台導入評価
直近半年間における新台の導入台数・導入機種数・新台導入回転率・1機種当たりの最多台数をそれぞれ順位化し、その合計得点を元にS~Eの6段階で評価したもの
なお、S:全国500位以内、A:全国1000位以内となっている。
※2:資産価値
各機種における中古取引額の平均値を足していき、店舗の平均額を算出したもの
店舗における機種の価値を判断する指標となる
マルハンは、ダメでしょう❗️
お客さん少ない 出せない マルハン伊勢崎店