新台導入状況、機種構成からパチンコ経営企業ごとに考察を行っていく【パチンコ経営企業分析】。今回は2023年1月度におけるグループごとの新台導入台数についてレポートする。
最も多かったのは「マルハングループ」で1万台以上、1台あたり45万円で換算すると45億円以上となった。次位は「ダイナムグループ」で約6000台となり、こちらも同様に1台あたり45万円で換算すると約27億円となる。
この2グループは店舗数・設置台数が他グループと比較すると非常に多いため、単純に台数という観点で見ると当然のことながら上位になるので、視点を変えて新台の導入比率(新台導入数÷総設置台数)を見ていく。
総設置台数3000台以上のグループに絞ってみていくと、1月度における最も新台導入比率が高かったのは、東海地方を中心に「キクヤ」の屋号で営業している「喜久家グループ」の8.7%だった。
次位は、同じく東海地方を中心に主に「キング」の屋号で営業している「ロイヤルグループ」で7.8%。さらに、神奈川県を中心に「SKIP」の屋号で営業している「ビーコムグループ」も7.8%で続いていた。
東海地方は新台を積極的に導入している企業が多い印象であったが、1月度においても上位2企業が東海地方を中心に店舗展開している企業となっている。
次に、1月度の新台はパチンコが中心であったため、パチンコ新台の導入比率を見ていく。
パチンコ設置台数が1000台以上のグループを対象に集計したところ、新台導入比率上位は下記の10グループとなった。
順位 | グループ名(屋号) | 経営 店舗数 |
新台 導入比率 |
1 | 喜久家グループ(キクヤ) | 8店舗 | 13.6% |
2 | 日拓グループ(エスパス日拓) | 4店舗 | 11.6% |
3 | ロイヤルグループ(キング) | 8店舗 | 11.5% |
4 | 中原商事グループ(つばめ) | 10店舗 | 11.0% |
5 | 麗都グループ(レイト) | 9店舗 | 10.9% |
6 | オーシャングループ(オーシャン) | 3店舗 | 10.8% |
7 | ビーコムグループ(SKIP) | 7店舗 | 10.6% |
8 | ユニカグループ(ゴードン) | 4店舗 | 10.5% |
9 | 宣翔物産グループ(プラザ) | 7店舗 | 10.1% |
10 | 慶プランニンググループ(ビッグトマト) | 3店舗 | 10.1% |
※データはインターネットに公開されている情報に基づく。
導入率の観点からこれらのグループは積極的に新台を導入していると言えよう。次月以降はどうなるのか、引き続き考察していきたい。